音旅

文章の世界の住人。主に音楽のお話。

【妄想ライブレポ】「XIIX LIVE 2020」 2020 6,10 なんばHatch

 またライブの延期が発表されてしまった。覚悟はしていたけれど、慣れてしまったのが辛い。

 

 今回は題にある通り、斎藤宏介と須藤優によるバンド、XIIXの妄想ライブレポを書き進めていこうと思う。以前はユニゾンで書いていた妄想ライブレポを読んだ方はお分かりの通り、何でもかんでもわたしの妄想です。その辺りをご了承願いながら、そろそろ本編を始めていこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 XIIXのライブはどんなものになるんだろう、と胸を高鳴らせながら電車の中を過ごした。色んな方が描いてくださった1月に行われたライブのレポをそれなりの数は見た。それでも予想がつかなかった。何にしろ、きっとわたしの思っている想像のはるか上の演奏を見せてくれるに違いない。そう思っていたら、すぐに会場へと到着した。楽しみは早くに訪れる。

 今回のチケットはわたしとフォロワーでの連番になっている。譲った時からもう何か月も経っているなんて。短かったような、長かったような気がする。今日連番をしたフォロワーとは初めて会った。なんだか緊張したけれど、すごく可愛くていい子だった。わたしの方がいくつも年下なのに、フォロワーという関係性があってか楽しく会話ができた。これからも仲良くしてほしい。

 

 

 ライブハウスに来たのは人生で2回目だが野外と違った空間がまた心地良い。人の密集さだったり、音が凄く響いて聞こえることがそれを証明している。開演前に前につめていくと、番号が早いこともあってかなかなか近い位置に来てしまった。こんなに近くでXIIXの姿を観れるなんて、幸せなことこの上ない。

 

 

 アルバムインスト曲、「White White」がかかり、バンドメンバーが次々と登場する。斎藤さんはユニゾンのライブで見たことがあるけど、須藤くんは思ったより背が高く、思わず「…かっこいい…」と呟いてしまった。これはあとでフォロワーちゃんにさんざんいじられることになります でもめちゃくちゃかっこよかった。

 

 メンバーが位置につく。音が鳴らされる。

 

 1曲目は「Answer5」だった。バチっと一斉に音が始まるのが、痺れてしまうほどかっこいい。これぞXIIX、という感じ。照明が一瞬一瞬で様々な色に移り変わる。これから始まるライブに闘いを挑みに行くような、揺るぎないかっこよさ。ロックサウンドの中に所々秘めている色気に気づいては、その度にくらくらと酔ってしまう。初期からあった曲とはいえど、全く初期らしさを感じなかった。それはそれはバキバキな演奏で思わず見惚れてしまった。これは目が離せない、と思わせてしまう。

 

 斎藤が「XIIXです、今日はよろしくお願いします!」と挨拶をする。それに続いて2曲目は「Light&Shadow」。個人的にこの曲はライブで演奏されるイメージが湧かなかったのだが、それを見事にひっくり返してくれた。おしゃれな雰囲気をそのまま音に変換したようで、楽曲が持つ世界観の表現が素晴らしかった。この曲の後半の囁くような部分も音源通りに歌声を操ってしまう斎藤宏介。改めて凄い人だと感じた。じわじわと音が巡り巡って、体内を蝕むような感覚に陥りそうになる。CD音源そのままの高音がとても心地よく、音への酔いを加速させてしまう。このバンドは、どれだけわたしを虜にしたら気が済むのだろう…

 

 ノンストップで3曲目の「E△7」へと続く。先ほどまでの2曲とは打って変わってゆるりとした雰囲気のこの楽曲。それでも、息をするのを忘れてしまいそうなほど魅惑的だった。前回のライブのトップバッターであり、わたしが見たレポではみんな大絶賛していた曲。わたし自身、心の底から楽しみにしていた楽曲のひとつである。特に須藤くんのベースの音が目立っていて楽しさを実感した。「愛」を主体とするXIIXの曲の中でも珍しく「恋」を取り扱った曲で、初めて聴いた時に可愛らしいなぁと思ったのを覚えている。今回のライブでもそのイメージは変わることがなかった。コロン、としたこの楽曲の音はそのままにライブならではのアレンジが加わっていて、思わず息を呑んでしまいそうになった。

 

 ここで軽いMC。「改めまして、XIIXです!」という斎藤の挨拶があった後、須藤くんも少し喋っていた。再販されたグッズ(主にトンテくん)の話で和気あいあいとしていて、演奏時とのギャップが凄いなぁ…なんて思った。いつかの斎藤と須藤くん2人で担当していたラジオ番組みたいでとても微笑ましかった。そのうちXIIX単独でラジオ番組持ってほしい

 

 4曲目は「Stay Mellow」。この曲のヤバさはもう言葉では表せない。今でこそ冷静に聴けるようになったが、気を抜くと呼吸ができなくなる。音に殺されてしまうのだ。生音なんてその比じゃなかった。包み込む全てが規格外。わたし20歳じゃないけどこんな音を聞かせて頂いて大丈夫なんですか…?と心配になってしまう。年齢制限設けないと感覚が狂ってしまう音楽。息をさせてくれ

 

 5曲目は「Fantome」。そろそろ息の根を止められる気がした。セトリおかしいって。斎藤が考えたの?天才??あなたの意のままに振り回されている高校生がここにいます

 この曲は以前、YouTubeに期間限定で公開されていたXIIXのライブ映像で観ていたから視覚的なイメージはついていたものの、蕩けてしまいそうな雰囲気はやはり変わらなかった。音が綺麗過ぎるのだ。繊細で壊れてしまいそうな音がひとつひとつ組み合わさって曲になっているよう。「あなたを台無しにしてみたかったな」なんて言うな、わたし(の情緒)がしぬ…生で聴けたことに感謝。

 

 続く6曲目は「LIFE IS MUSIC!!!!!」。ここまでの曲の流れからの急なロックチューン。展開がジェットコースターでかなり振り回された。やっぱりめちゃくちゃにかっこいい。時々入ってくる効果音やからくりを存分に楽しませてもらった。気づけば体を揺らしていた。2人とも凄く楽しそうだったし、ベースがキレキレ過ぎて須藤優~~~~~!!!って感じでした(伝わらない)

 

 少しの休憩を挟んだ後、続いた7曲目は「XXXXXX」。これまた展開が良い。ギターをかき鳴らす斎藤が照明に照らされ、しばらく見つめてしまった。サウンド自体はロックなのに艶やかさが目立つ。間奏のギターの音が脳に響く。とにかく圧倒されてしまった。(歌詞カードに書かれていない歌詞も少しは聞き取れた。)

 

 インスト曲の「5:03 AM」が演奏された後に続いたのは「ilaksa」。穏やかな曲からまたしてもXIIX特有の妖艶な雰囲気を再び感じる楽曲の並びに(精神的に)やられてしまう。斎藤のマイク使いに心拍数が急激に上がった。あんなのだめです。わたしが死にます。手持ちの言葉では表現できないほどの色気を纏っていた。斎藤のギターのリフと高音の組み合わせは本当にわたしの弱点なのでやめて頂きたい…好き

 

 

 ここで長めのMC。「今回のライブはアルバム聴いてから来た人が多いから、みんなノってくれて嬉しかったね」みたいな趣旨のことを須藤くんが言うと、「前回はアルバム発売してなかったからね~」と斎藤が笑っていたのがなんとも可愛らしかった。確かにね、前は1月とかだもんね。

 

 

 一通りの話が終わった後、「XIIXでした!」と斎藤が言い、曲に続く。

 

 「曙空をみつけて」ではベースと歌声だけという楽曲ではあるものの、2人に完璧に魅了されてしまった。このライブのこの景色を、永遠に脳裏に焼き付けておきたいと願ってしまう。

 続く「夕映えに紛れて」では掬い上げるような音の使い方と歌声が一体となっていた。斎藤の歌声だけで、綺麗な景色が脳内に浮かぶ。一音一音が終わりへと近づくにつれ、切なく感じてしまった。

 

 本編ラストは「Saturdays」で締めくくられた。穏やかな気持ちになれるこの曲は1stアルバムのラストに収録されていたが、ライブのラストにもぴったりだ。暖かな風が吹いてきたのかと錯覚してしまいそうな斎藤と須藤くんの表情に安心感さえ覚えてしまう。穏やかで優しい雰囲気が癒してくれる。

 

 

 

 楽しかったな、という感情が余韻として残っている間に、アンコールで再び登場するバンドメンバー。「新曲、やっちゃいますか」という斎藤の声に須藤くんが頷く。そうして始まったのは、XIIXにしかできないと感じる楽曲だった。アンコールで新曲が2曲も披露されたのだが、どちらとも闇もあり、でもどこかに一筋の光が差すような不思議な音をしていた。流石としか言いようがない。いつでもいいのでMV待ってます

 

 「ありがとうございましたー!!」というバンドメンバーの声で、今回のライブは幕を閉じた。

 

 

 

 ライブ後、外に出てみると夜の涼しい風に吹かれた。梅雨の時期だけど、やけに晴れている。XIIXにはやはり夜が似合うんだ、と改めて思った夜だった。

 

 

 

 

 「XIIX Tour2020」 2020 6,10 なんばHatch 妄想セットリスト

 

 1.White White

 2.Answer5

 3.Light&Shadow

 4.E△7

 5.Stay Mellow

 6.Fantome

 7.LIFE IS MUSIC!!!!!

 8.XXXXXX

 9.5:03 PM

 10.ilaksa

 11.曙空をみつけて

 12.夕映えに紛れて

 13.Saturdays

 

 アンコール

 14.新曲

 15.新曲

 

 

 というわけで、元気で健康なメンヘラはまたしても妄想ライブ(レポ)を繰り広げました。出来るだけ早く、気軽にライブへ行ける世の中になってほしい。