音旅

文章の世界の住人。主に音楽のお話。

エスコートは6人にお任せを-V6「Oh!My!Goodness!」ディスクレビュー

●この記事はひいらぎちゃん(@h__x_nano)主催 2021年アドベントカレンダー企画 16日目の記事です🙋

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企画の詳細はこちら↓

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 というわけで記事本編。今回は3度目の同企画参加ですが、企画としてもわたしのブログとしてもジャニーズ界隈の話をするのは初めてなので謎に緊張しています。どうぞよろしくお願い致します………!

 

 まずは皆さん、V6と聞いて初めに何が思い浮かびますか?やはり1番最近の出来事といえば「ラストライブ」や「解散」だと思います。

わたしは今年の4月くらいにちゃんとV6のことを知って好感度はトントン拍子に上がっていたのですが、彼らのラストライブを観て本格的にファンになり、今では円盤やCDをあらゆるところで買い漁っています(なんでかは自分でも分かんないけど…)。

そんなV6さんの作品を2013年まで遡りまして、今回は「Oh!My!Goodness!」というアルバムをご紹介します。今回もオタク口調が主になっております、何卒…!!

※この記事を読むのはほとんどわたしのフォロワーだと思うので、2013年の年表としてUNISON SQUARE GARDENで例えると(?)「CIDER ROAD」というアルバムがリリースされた年ですね。同い年の8さいだー!かわいいね

 

試聴はこちらから!⇩

 

01.「omg!」

 短めのオープニングソング!って感じの楽曲です。メンバーそれぞれの声が入っているというよりも、プロローグとして音がパズルのように合わさってひとつの楽曲になっている…という具合。バンド界隈にいるとこういったオープニングソングにはなかなか出会わないから新鮮でした。次曲に音が違和感なく綺麗に繋がるの、お見事すぎ。

 

02.「Supernova」

 以前…ラストライブ後にV6の記事を1本書いたんですが、その時にもMVのリンクを貼りました。なんてったってこの曲でわたしはV6の沼に落ちましたし、「このアルバムがめちゃくちゃほしい!」とずっと言ってた理由も8割くらいはこの楽曲にあります。恐るべしSupernova…

 MVを観てもらうと、6人がポールダンスをしているのが分かると思うんですが、わたしは最初「V6ってこんなんもやるん!?!」って思っちゃいました。わたしの中では『V6=おもしろくてお喋り上手なお兄さんたち』というイメージがあったので、思いっきり大人向けな楽曲にすぐやられてしまったんですね……V6さんの新たな一面に気づくの、やば…………

 楽曲としてはAメロ→Bメロ→サビ~という一般的な作りをしているのですが、Bメロでピアノを基調とした転調をしているのがアクセントになっていて毎回唸りながら聴いています。音楽性を侮ったらだめですね…ジャニーズのファンとしても音楽好きとしても、とても好きな1曲です。

 パート割りに関して…井ノ原さん→三宅くん/三宅くん→井ノ原さんという順番になっているのが好きです。V6さんはメンバー仲のいいグループなのですが、ここ2人のほわほわ感が個人的にはめちゃくちゃ好きなのでパート割りを考えた方に金一封差し上げたい。ありがとうございます、だいすき。

 一夜限りの関係性について取り上げたいんですけど……後述する「Sexy.Honey.Bunny!」でも同じく『1度きりの夜の関係性』が描かれているのですが、この「Supernova」の方が『深夜の大人の恋愛』を歌っているように感じます。

di di dat dat dat dat pi du,

汗ばむカラダ火照ってる

ウソみたい but it's true, my baby…

di di dat dat dat dat pi dup,

ギリギリ見えない何か

隠してるようなキミの smile.

 

夢のような感覚

まるで二人恋人のように meu amore

目が覚めてもこのカラダは

キミの姿探してる

とかもうダメでしょ…どう見ても年齢制限ありの楽曲では……?(耐性がないオタクなのですぐしぬ) ちなみに上記は1番サビ前の歌詞です。既にギリギリアウトな線行ってて好き。

 

 

03.「BING♂」

 ビンゴ回そ~!!!!!!!盛り上がりソングその1です。ライブで披露した際はこの楽曲でリアルにビンゴを回していました。

 前曲「Supernova」と次曲「Sexy.Honey.Bunny!」の間にこの楽曲を挟むことによって、アルバムとしてのバランスを取っているのが凄く良くわかります…ここ2曲が深めの恋愛を歌っているので、とりあえず割と平和な曲でふわっと泳がせてくれるのが有難い……ラップパートがめっちゃ良きだし、『神様』と『紙様』が歌詞の中で共存して上手いこと転がしているのが好き。ビンゴをテーマとしている楽曲だけど、V6らしく『意中のあの娘』のこともちょっぴり歌っていたりもします。とってもたのしい曲です!

 

 

04.「Sexy.Honey.Bunny!

さいこ~!!!!!!!(ペンライトをぶん回すオタクの図)

 今回の記事がこの題になったのは、「Oh!My!Goodness!」というアルバムに恋愛に関する楽曲が多いからです。ジャニーズってそんなものでは?とお思いのあなたにこそ聞いてほしいアルバムに仕上がっています(※あくまでわたしの主観)。

エスコートといっても、V6さんは『王子』のような高嶺の花ではなく、あくまで『隣にいる幼なじみ』みたいな立場に近いのかな~と勝手に思ったりしています。個人的主観だけど、乙女ゲーの攻略対象になりそうな人たちと思ってもらえたらいいのかなぁ…距離が遠すぎないV6さん、とっても好きです(その昔にはV6メンバーを攻略対象とした乙女ゲームがあったらしいですが…)。

 その中でも「Sexy.Honey.Bunny!」は、ジャニーズだとしても行き過ぎないセクシーさとメンバーの可愛さが丁度よいバランスで織り交ぜられた楽曲です。こちらはシングルで発売された楽曲なんですけど、ちゃんと『アルバム楽曲のひとつ』として目立ちすぎてないのが凄いし(他の楽曲群も負けず劣らず“““強い”””というのもある)、こちらの音源とライブバージョンで聴くのとはまた別格だから全人類へこのアルバムツアーの映像を脳内に映し出したい。グッネスコン(※2013年開催「Oh!My!Goodness!」アルバムツアー)はいいぞ……

 シングルで出たときは6人+大きな唇の置物がジャケ写だからかなりインパクトのあるものになっているし、音源やMVで観るとV6の男子高校生感がよく観測(?)できて可愛さを感じるのですが、ライブ映像だとメンバーそれぞれが大人の余裕と本気を出してくるので軽率にしにんが出ます。もちろんわたしはしにました。

摂氏1000℃ ラヴ! UP! UP! UP!

どうなっちゃうんだ? 困り果てる

ほど堕ちていく

DOWN! DOWN! DOWN! Umm SEXY!

少年時代に描いたような Lady

One Night のつもりが・・・ハマる!

『摂氏1000℃』と『Sexy』を掛けているの、歌詞カード見て初めて知りました…違和感のないように歌っているのが推せる。いきなり『One Night』とか言うんじゃないよ……びっくりしちゃうでしょ………(やっぱり耐性のないオタクなので想像しただけであわあわしてしぬ)

 

 

05.「Maybe」

 ギターの音色とV6さんの歌声がめちゃくちゃ合うんですね……この曲のライブ映像はまだ観れていないのですが、どうやら井ノ原快彦さんがギターを弾いて歌っているようなのです。別の曲だけど、彼が弾き語りをしてるところは観たことがあるのでこの楽曲のライブバージョンもめっちゃたのしみ。

 

楽曲としては少し甘いんだけど、蜂蜜のようにただただ糖度が高いわけではなくて『大人の愛の捧げ方』をしていると思っています。

誰かと触れ合う時も求め合う時にも

冷静な自分を

隠し持つようになってしまったのは

いつから…?

 しんどくなってきた………『愛したいのに、今は自分自身が許してくれない』『でも君のことを想っている』という内容の歌詞がぐさぐさ刺さります。そんな可愛いこと言わんといて………眩しい…………

V6さんが想う女性像が美しい人だと想像できるのは、こういう楽曲があるからこそだと思います。揺れ動く恋心を歌ったり、楽曲として表現することが物凄く巧みなんですね…

 

 

06.「only dreaming」

 ァ~~~~~~(しんじゃった)

 今から詳細は語るんですが、めちゃくちゃずるい曲なのにアルバムツアーでは披露してないの、世界のバグでしょ…なんでやってないん???あと前曲「Maybe」から音を繋ぐのがうますぎ。

 楽曲としてはわたし自身が昔に聴いたことがあってめちゃくちゃ懐かしいし、曲調も好きなんだけど聴きすぎると切なくなってきてしんどくなってくる…V6さんの表現力がそうさせてくるのだから本当に凄い人たちです………

眠る前 君の名前 何度も何度も呼んで

夢の中 出会えますか それだけでいい

望まない祈りもしない

何にも何にもいらない

もう一度君の温度 感じられたら

『何度も』や『何にも』というフレーズを2回繰り返すことで、『君のことを愛している』という心情を表していてしんどいし、光景が浮かんでくる…くるしいけどめちゃくちゃ好きな場面です。

 

 

07.「D.I.S.」

 楽曲じゃなくてライブ映像の視覚的な感想になってしまうのだけど、この曲でこんなに踊れるん!?って思ってしまうくらいには、V6さんがめちゃくちゃ歌って踊ります。体力配分どうなってるん?

 パーティーソングなんだけど、かなり恋に落とそうとしてくる楽曲です。わたしはV6のファンになって時間としてはまだまだ短いけど、ここまでぐいぐい来られちゃうとほんとにあわあわしちゃう……(惚れてる)

恋を信じない人を

SAY! "D.I.S. しょう D.I.S. しよう"

魔法を感じない人を

SAY! "D.I.S. しょう D.I.S. しょう"

罵られてもいい 僕はありのまま

恋に溺れたい

 女性にゾッコンになる男性、愛しくて可愛くて好き……………

 

08.「エキゾチック・トリップ」

 こちらも前曲から引き続きパーティーソングらしいノリノリの楽曲です。

疲れたときに聴いていたので、歌詞聞き取れてなくて「いまなんて!?!?!?」って叫んだことがあります。『舌をからめたら』とか言うから何事かと思ってちゃんと歌詞カード見たら料理をテーマにした楽曲でした(『舌をからめたら』という詞はワインを飲む時の話らしい)。お料理の知識がないからまんま受けとちゃってびっくりしちゃった………この曲を聴くとイタリアン料理店を訪れたような気分になれます。お料理で異世界にトリップする、という意味だったりするのかな…聴き足りてないし、わたしはまだまだこどもな解釈しか出来ずにいます…

 

 

09.「バリバリBUDDY!」

 お祭りソングです!ちなみにうちの母はこの楽曲を聴いて「関ジャニ∞?」って言ってました。そうなんだよな…V6さんが『お祭り』の歌を歌ってることが珍しいのかな~と思ったりもしました。わたしも彼らのことを詳しく知る前はあんまりイメージとして考えてなかったな…盛り上がりソングその2です。

最近 笑顔足りないね (Come on!)

ワクワクするのやってるかい?

心のチャージを忘れないで

しんどいことは無理すんな (Hi!)

この歌詞、当たり前なことなんだけど、V6が歌うことによって忘れていたことを思い出させてくれる。やさしいやさしい井ノ原さんがこのパートの初めを歌うの、解釈一致すぎて好き………

 

 

10.「大人Guyz」

 かっ、かわいい………『キュート属性』な可愛さじゃなくて『大人かわいい属性』の可愛さなのが推せる。

THE・アイドルソングというメロディーラインながら歌詞は『大人買い』の話をしてて、楽曲中にはスロットをチャリンチャリンする音も含まれています。音楽としてめっちゃおもしろいし聴くのが楽しい。

Aメロがめちゃ早ラップパート→Bメロでちょっとゆったり→サビでペンライトを振りたくなる!みたいな楽曲構造をしています。わたしがドラムを叩ける人間だったら、この曲に合わせて叩いた動画をYouTubeに上げてたくらいにはテンポが良くて聴きやすい楽曲。バンド好きな方に刺さるかもしれないです…!

 ライブでは、メンバーカラーのでっかいショッピングカートをひとりひとつ押したりぶん回したりしながらパフォーマンスをしています。それで音源とほぼ変わらない歌が歌えるの、凄すぎて何も言えなくなる。

 

11.「ROCK YOUR SOUL」

 バッチバチなV6が観れます!!!!!!!!!!超おすすめ

そのタイトルの通り、ロックを基調とした楽曲なのでジャニーズにあんまり興味を持っていない方でも、もしかしたら好みだったりするかもしれないです…!個人的にはちょっとだけ昭和歌謡みがあるな~って思いました。それプラス、『V6のオラオラ感』みたいな男らしさも感じました(※わたしは元々Kis-My-Ft2さんのオタクでもあったので刺さったのかも…キスマイさんはオラオラ系の楽曲が割とあるイメージなので…)。

ご紹介しているアルバム「Oh!My!Goodness!」は恋愛楽曲が多いと先述しましたが、「ROCK YOUR SOUL」はV6さんの描くヒーロー観を垣間見る事ができます。

果てない闇を切り裂け揺るぎない心で

忘れかけた情熱を呼び覚ませよ

苦しみにひざまずくな立ち上がれ今こそ

倒れるたび強くなれもう迷うな

暴れだした闘志を感じて

走れもっともっと ROCK YOUR SOUL!

 曲中では具体的には描かれていないのですが、『自らの強さで大切な人を守りたい』という観点では、恋愛曲とも似ているのかもしれませんね。

 

 

12.「線香花火」

 「only dreaming」と『切ない属性』というバラードの面では一緒なのですが、この楽曲では『君のことが愛しい』と歌うV6さんがとことん味わえます。やっぱりV6さんは王子なんかじゃなくて隣にいるんですよ………好きすぎてしんどくなってきた

「この歌詞をV6が歌ったら映える」「V6が歌うからこそ心にくる」というのを作詞家さんは分かりすぎていると思うんです。どういう歌詞なのかをちょっとだけご紹介しますね。

「キレイだね」 と柔らかな表情で

優しさを細い指に伝えて

少しでも長く途切れないように

まるで二人の想い

『夏を一緒に過ごす君との思い出』をテーマに描く本楽曲、ギリ夏生まれのわたしとしては好きなグループが夏ソングを歌ってくれるのがちょっとうれしい。詞を『すぐに消えてしまう線香花火』に例えるのが美しくて、儚くて、綺麗で…それが似合うV6さんも素敵です…

 

 

13.「親愛なる君へ」

 しんどい曲を連続すな……(褒めてる)

明るい曲調なのに(だからこそ?)、『別れた恋人の未来を願う歌』になっているのがポイント。

個人的な性癖として『好き合ってるのに別れてしまう2人』みたいな描写が苦しくて、でも愛しい人間なんですが、そんな状況を見事に表現しているのがこの「親愛なる君へ」という楽曲です。

メロディーラインはるんるんで聴けるものなのに、歌詞での描写がリアルなんです………

拝啓

あんなに愛し合った時間が

まるで夢のようです

親愛なる君よ

大好きだった笑顔を絶やさずに

あの日流した涙がどうか

最後の一粒であるように

遠い空の下 願ってる

しんど……………………『明るい曲調×別れの歌詞』という楽曲に弱いオタクなので、こういうのが1番こころに来る。想っているのに、愛しているのに、別れを告げてしまった主人公……もうだめです…………(何も考えられなくなって五体投地する図)

でも現実だったら好きな人と別れるなんて絶対にいやなので…楽曲中だけにしててください………

 

 

14.「kEEP oN.

 イントロは合唱曲みたいな始まり方するのにだんだん盛り上がっていくの、温度差で風邪引きそう。春から秒速で季節1周して翌年の冬に行ったわ………もちろん褒めています!

 アルバムの終盤にバラードではなくダンスナンバーを入れ込んできて、アルバムが終わる寂しさを感じないようになっているんですね。聴く度に、きらきらな衣装を身に纏って歌って踊る6人が目に浮かびます。めちゃくちゃかっこいい。

 

 

15.「orz...」

 楽曲ではなく、アルバムのエピローグみたいな感じのトラックです。4分10秒くらいからメイキングっぽいメンバーの音声が流れてきます。「kEEP oN.」で終わるのではなく、アルバムの始発点と終着点を短い曲でサンドイッチすることによって、ひとつの括りになっている工夫が見て取れます。アイドルだから、こういう終わり方もありなんだよなぁ…

 

 

最後に

 V6の「Oh!My!Goodness!」というアルバムかどれほど騒がしい1枚か分かって頂けたでしょうか?

宣伝になってしまうのですが、アマゾンプライム(※月額500円くらい)で先述したラストツアーの映像が配信されていますので、良ければ是非ご覧になってください……!

先述したグッネスコンもこちらに映像があります(※グッネスコンはどう見てもセトリがファンを抱きにかかってきているので(?)、序盤で確実に『V6の女』になります…わたしはV6に可愛がられている……錯覚です……)。

アマプラはV6の宝庫なので初心者さんにとってもおすすめしたいんです…!わたしはアマプラだけじゃ物足りなく感じたので、V6解散後は推しである三宅健さんのファンクラブに入会したり、その辺のCD屋で売っている円盤をばかすか買っていますが…。この1か月でV6さんにいくらお金を溶かしたか数えていません(※推しさんには盲目なタイプのオタク)

 

この記事を読んで、少しでも「V6のこと、気になってきたかも…!」と思ってもらえたらわたしの勝ちです!

 

ではまた!