音旅

文章の世界の住人。主に音楽のお話。

音旅的 今月の5曲-2023年3月編

今月分も書いていくことにする。

  • 月内に正式リリースor先行リリースされた楽曲
  • MVのfull ver.が公開されていて公式的な手段で楽曲の全体が聴けるもの

上記のどちらかの条件が当てはまるもので、月内に気に入った楽曲を紹介していくシリーズ記事となっております。先月分(2023年2月編)はこちらからご覧ください。

今月の5曲はこちら。

かわかわ/THE KEBABS

この曲がわたしの3月を狂わせたと言っても過言ではない。a flood of circleでいつも泥臭いロックンロールバンドをしている佐々木亮介が、THE KEBABSでは軽率に「かわかわベイビー!」とか言うの、あまりにもギャップ。そういうのオタク大好き。

リリース前である去年の12月、この曲を初めてライブで観たのだが酒を入れて参戦していたのもあって可愛すぎて卒倒しそうになった。田淵智也さん、なんかぴょこぴょこしすぎてうさぎさんになってた気がするし(※定かではない記憶)。

かわいさを向ける対象は人なのか動物なのか、果ては物なのかはっきりとはしていないが、だからこそ何にでも当てはめることのできる「ずっきゅーん!」というフレーズが脳内ループとともに癖になる1曲。

 

青い春のエチュード/東京スカパラダイスオーケストラ×長屋晴子(緑黄色社会)

ラジオを聴いていたらたまたま出逢い、かなり気に入った1曲。スカパラのコラボ相手は大体ラジオで楽曲を聴いて初めて知ることがほとんどなので毎度助かっている。スカパラは毎回コラボシンガーのチョイスが絶妙なので、新曲を知る度に「そうきたか!」と唸っている。数年前の楽曲にてUNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介さんがスカパラとコラボすることによって、東京スカパラダイスオーケストラのことをちゃんと知ったのでその縁もあったりする。

長屋晴子さんの歌声って緑黄色社会というバンドの音楽性的にひたすらに“陽”の成分が多いのだけど、ふとした瞬間に見せる切なさやかっこよさが他のアーティストにはない唯一無二の武器なのかなぁと思ったりしている。彼女の歌声と、東京スカパラダイスオーケストラの相性がとんでもなく良いということを発見することになった1曲。

 

もういいもん/MASONdes

MASONdes、天才の曲しか作らないんだよな…3月にアルバムをリリースしていたのでその中の数曲で迷ったけど、シングルとして先行配信されていて個人的に1番ハマったこちらをセレクト。わたしが思うに、どこか懐かしいレトロポップでもあってEDM系が特徴的なグループ(詳しくないのではっきりとは断言できないが…)。

「もういいもん」を歌っている缶缶さんとハイノミさんは今回初めて知ったのだけど、また良い声をしていてハマる。脳裏に焼き付くような、良い意味で引っ掻くような声。それでも聴きやすくてギャップというのだろうか、ちゃんと人間ではあるのに音楽が物体になったような感覚がする。

MASONdes(読み:メゾン・デ)、コンセプトが結構面白くて毎回リリース情報を追ってしまう。「今回はどんな曲で誰が歌ってるんだろう?」というワクワクをくれる上、まだ見ぬアーティストに出会うきっかけになったりもしている。そういえばyamaちゃんを知ったのもこの音楽グループがきっかけだった。今後も随時チェックしていきたい。

 

瞳のランデヴー/フレデリック×フジファブリック

最高のコラボすぎてTwitterの告知画面を2度見した。3度見くらいしたかもしれない。どういうことですか?

わたしはどちらかというとフレデリックの方が詳しいしライブに行った回数も彼らの方が多いのだけど、フジファブリックは去年初めてライブを観て好きになったバンドだったのですごく嬉しいコラボだった。フジファブリックの対バンライブにフレデリックがお呼ばれしたことによって実現したコラボだそう、素敵すぎる。

今回のこの楽曲を手掛けたのは、フジファブリックでVo.Gt.を務める山内総一郎さん(曲の原型はフジファブリック金澤ダイスケさんが作られたそう)。フジファブリック側からの楽曲提供とはいえ、歌詞や音楽性にフレデリックの要素がたっぷりと詰め込まれている。例えば1Aメロ〜1Bメロの「恋の目盛り一杯です。」とか「説明がつかないものです。」というフレーズはフレデリックの詞で割と頻繁に聴く気がしている。それに加えて「君が居ないなんて 意味がわからないよ」という詞はフジファブリックっぽくて(憶測)、2組の融合が楽しめる1曲となっている。フレデリックの音だとあまりシンセサイザーは入っていないイメージなので、きらきらと光る感じの音が三原健司さんの声と合致しているのは結構新鮮だし、山内総一郎さんの声は優しいのに聴いていると心にまっすぐ突き刺さるのだ。

なんだか不思議なようでピッタリとハマる2バンド、もっとコラボ曲を作っていってほしいし何ならスピリットツアーとして全国津々浦々を回ってほしい。

 

タペストリー/SnowMan

(両A面シングルなのでもう1曲の「W」と迷ったが、今回は取っつきやすそうな「タペストリー」を選んだ)

ブログで彼らの楽曲を取り上げるのは初めてかもしれない。上記のリンクは“Dance Practice”と言い、メンバーのダンスをメインで観ることができる映像。MVとはまた別のものとなっている(この映像文化は韓流アーティストかららしいんだけど、ちゃっかり流行りに乗る事務所ナイス)。

わたしは邦楽だけではなくアイドルでも飛び回りオタクをしていて、こちらの曲が主題歌となっている映画も観に行った。映画館の爆音で聴く「タペストリー」は世界観をグッと広げてくれるようで音楽番組をただ観るだけでは得られない感動があった。

SnowManはジャニーズJr.歴が長かったメンバーも多数居るので、先輩のバックダンサーとして踊っていた下積み経験のおかげで特にダンスが上手い。歌唱部分でのお話をすると、SnowManの中で最も歌が上手いのは渡辺翔太さんというのはよく知られていて、この「タペストリー」でも目黒蓮さん(※タイアップ先の映画の主演)に次ぎ歌のパートが多いように思う。渡辺翔太さんのロングトーンは本当に伸びが良くて聴き心地が良いので、いつも楽曲の華となっている。

ただ今回わたしが注目したいのは、佐久間大介さんと向井康二さんのパートについて。この2人は群を抜いて歌が上手というわけではないのだけれど、歌声がダンスと組み合わさった時の表現がピカイチだと個人的には思っている。佐久間さん(ピンク髪の人)はグループで1番身長が小さく168センチほどなのに、それを何のハンデとも感じさせないダンスをする。向井さん(若干茶髪のセンター分けの人)は、ダンスも歌も初期からの成長の幅がおそらくメンバーNo.1。声が特徴的なのですぐ分かるし、これだけ綺麗に踊って歌っているのに喋ったらめちゃくちゃ関西人なのも推せる。

楽曲としての完成度も、これまでで最も高いと言っても過言ではないと思う。既にいろいろな媒体で披露されてはいるが、緩く広く知れ渡ってほしいと思わざるを得ない1曲。

 

 

恋する惑星」のMVが公開されたUNISON SQUARE GARDENの楽曲も入れたかったけど、4月中旬にリリースになるのでその時に!

以上、2023年3月編でした。4月も良い曲との出逢いがたくさんありますように。