音旅

文章の世界の住人。主に音楽のお話。

2026年7月14日 世界でいちばん大好きなロックバンドと、大好きなドラマーさんへ

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愛はそれぞれのファンレターに込めて6月下旬に郵送したので、インターネットの海に放つ言葉はこちらで。いざ真っ白な画面を前にしたら何書いていいか分からんくなるな。2026年7月15日の前日、今からめっちゃ正直な気持ちを書きます。

 

活休は一旦まぁいいとしても流石にユニゾンからのメンバー脱退は予想してなかったよ〜〜〜60歳くらいでみんなせーので辞めると思ってたしさ〜〜〜でも脱退しても多分たかおさんのことすきだ〜〜〜

 

…はい。これで言いたいことは言ったのでこの記事終わらせてもいいんですけど、オタクの動向って結構おもろいところあるので、わたしにしか書けない文でつらつら書いていこうと思います。記事の後半はほとんどたかおさんへのラブレターです。

 

まずは活休と脱退が発表された4月27日のわたしの日記を引用してみますね。1ミリも修整および脚色せず原文ママです。

仕事をほんとに生産性ほぼないことしかしてなくて、は〜明日全部やろ!って思って帰宅して、ユニゾンから大切なお知らせ来て、涙止まらん とりあえずPACAOさん観ないと寝れないから、流してる たかおさんって1番ゆにぞんのことすきなんじゃないの すきだから離れるの?

それはもう、逆に愛かもしれないけど でもさみしいの あした休暇申請します 休みとるぞ、ねる…

考えすぎてこれ。暗いって。(補足ですが、わたしは寝る前に必ずPACAOさんの何かしらの動画を観ないとがちで寝れないのでこの日も流していたよ!重症なオタクだよ!)。

この日の前日、田淵の誕生日4/26にDIALOGUE+を観に名古屋へ。セトリとライブが超良くて本当に心から楽しくて、じょいふるしあんてっ!の歌詞にあるように「翌日も余韻すごくて🎶」ってなりながら仕事をしていました(やることあんまりなかったので大方のんびりしてたが)。帰宅して晩ご飯を食べ、さぁストレッチでもするか〜とスマホを開いてみると20時にメールとファンクラブサイトにお知らせが届いていたのでまずそれを読んで泣いて、21時以降にメンバーのコメントを読んで一生で1番泣きました。自分の高校受験の合格発表とかより全然泣いた。21時過ぎにSnow Manの音楽番組出演があったのでそれ観て一瞬だけ元気出たけどやっぱダメだった。(でも推しなのでのちに録画で見返しました)。なんやかんや言ってもオタクって常に忙しいんやな…。

その日はXのタイムラインをずっと見ていてガチで深夜の2時まで寝れなくて翌日はフラッフラになり、上司へガチ泣きしながら休暇申請をし、睡眠不足が続いた+精神削られてゴールデンウィークの頭に風邪引きました。アホすぎる。何でもいいからほんまに寝てくれ。(ここ笑うところです) 

こう…現時点での自分の気持ちをどこかに書き留めておきたいとは発表後にやんわり思ってたんですが、口から出るのが暴言みたいなことになりそうだったので控えておりました。それぞれのメンバーが決めたことなら尊重したいけど自分としては納得するまでに時間が掛かる気がしていたし(実際そうだった)、わたしにとっては超天変地異な出来事なので気持ちをめっちゃはっきり言いそうで怖かったんですよ。やっと落ち着いてきたので筆を執っている次第です。

5月になり別界隈のライブで北海道まで遠征したことが割とリフレッシュとなり、月も後半に差し掛かったところで現体制ラストの幕張メッセのチケットが有難いことにファンクラブ先行で当選しました。行きたいライブに対しては強気な女なので「絶対いけるやろ‼️」とは思ってはいましたが当選するまで気持ち的な部分で落ち着かなかったので、通知来た時には「消化できた🎶元気に幕張迎えるぞ🎶」と安心しましたね…。ただ、活休発表後に初めて斎藤さんを観に行った5/30の斎遊記イベントの某曲で「これうるわしツアーのオーケストラを観にいこうの照明みたいや😭😭たかおさーーーーん😭😭😭」って想って泣きましたけど。泣くポイントそこなんか。(ここ笑うところその2です)

 

2017年にUNISON SQUARE GARDENを知って、好きになって今年で9年。9年間も人生を共にしてたなんて凄いことだよ本当に…。田淵智也さんの曲に関してはわたしの人生の半分くらい…2015年から聴いているので四捨五入したらユニゾンも同じくらいでしょう(?)。

わたくしの特技が「歌は2度聴いたらほぼ覚えられる」なんですが、リリースされた全曲を歌えるバンドなんてユニゾンしかいません。持ち曲180曲くらいあるのに全部分かるし、全部好きな曲です。1曲につき何百回と聴いてるのに、未だにテンション上がって踊りながら出勤する日があるくらいです(踊りながら出勤するのあんまおらんタイプやな、ユニゾン側も多分想定してない使い方)。

わたしがユニゾンにハマった2017年はシングルリリースが例年よりも多かったので(10%roll,10%romance→Invisible Sensation→fake town babyの3連)、この年の雑誌にはユニゾンがわんさかインタビューされていてメンバーの考えや想いがよくわかります。1番好きなインタビューを聞かれたなら、2017年のB-PASSのソロのやつと答えるつもりでいます。答えるところあるんか?

ソロインタビューが好きといま書きましたが…それは音楽に対する考えを知れるからであって、結局のところ3人が楽しそうなところが大好きなんです。現代的な言葉で表すならば、「推しポイント」という感じでしょうか。Kアリでのファンクラブライブは最近で言うと代表的な例だけど、遡ると各局で放送されていた機材車ラジオや、新曲リリースの際にたまに出演してくれた音楽番組なんかもそうだったなと。「ROCKBAND is FUN」を自分たちのライブだけではなく、至る所で22年間見せていてくれていたんだな〜と思います。

 

ライブは2019年の15th Anv. 舞洲からの参加、その後開催されたツアーやワンマン、対バンやフェス、イベントには行ける範囲で参加してきました。事情があって行けてないツアーもあるけど後悔しても仕方ないので、今となっては「そういうさだめだったんだろなー」と思うようにしています。

行けなかったツアーの分はフェスで本気を出しました…。ジャイガ2023では夏の酷暑の中5時間じりじり前方へ詰めていってユニゾンの出番で最前真ん中取ったり、TOKYO ISLAND 2025では大雨の中ユニゾンを2列目あたりで観れたり、バズリズムライブ2025ではアリーナ席だったのに14倍防振双眼鏡をレンタルしてありえん細部まで観尽くしてたので後悔はないです。場所によってはめっちゃ大変だったこともあるけど総じて良い思い出になりました。全部行って良かった!(観たかった対バンはあるにはあるし、別のライブで訪れた場所では「この会場でユニゾン観たいな〜」とか思ってたりもしてたよ…!最近は神戸にあるG LION ARENAっていう会場が好きでした。)

 

最近は山盛りにご飯を食べたり、めっっっちゃ寝たり、ありえん速さで歩いて散歩したり、エンタメも好きなので映画を観に行ったりしています(これ読んでていま元気ない方いたら「ご飯ばり食べる」「1分でいいから日光浴びる」「めっちゃ寝る」の3つだけでもやってほしい、おすすめです!)。

主に行っているライブとしては、観たら無条件で100%楽しい気持ちになれると確信している女性アイドルの現場です。あと嵐のラストライブの配信も観たよ。アイドルって本当に元気を貰えるね…。ユニゾンからの発表直後はどんな音楽すらもちゃんと脳に入ってこなくて一生このままなのかと焦ったけど、色んなコンテンツを経て何とか少しずつ回復してきました。日本に沢山エンタメがあってよかったし、趣味をある程度広げておいてよかったなと思います。時間が経つことで解決することもある。

 

これはネガティブ発言ですが、100歳までライブに通い続ける夢は無くなっちゃったな〜。斎藤宏介、田淵智也、鈴木貴雄の3人のユニゾンが居ないんならこの夢を叶わせる意味、無いんだもんな〜。斎藤さんと田淵さんは他の活動でも観れる機会はあるけど、貴雄さんはほとんどユニゾンでしか活動してないからな〜。それくらいバンドに賭けてたんだね…。

斎藤さんも田淵さんも、バンドやその他の別活動は興味があってちょいちょい観に行ったりはしているけどガチのファンの方たちに比べたら全然めちゃくちゃゆる〜いので、完全に復活できるまではわたしが取るはずの1枚のチケットは他の方に取ってほしい気持ちの方が大きいです。わたしにはまだ他にやりたいこととか夢もあるし、たかおさんを見習って新しいこと始めようかなぁなんて思ったりもしています(これはユニゾンの発表の前からやんわり思ってたことだけど、そういえば自分のために生きたこと無かったんだよな…と自覚し始めたよ)。

多分ユニゾンとしては、ファンのみんなにはバンドだけに依存してほしくはないと思ってるはずやけど、オタクは飢えているからいらんところでダメージ喰らっててダメになっています(?)。バンドとか他のアーティストのライブを観て気分転換できる人が羨ましいのと、「わたしの気持ちってそんなんじゃ全然何ともできひんワ…」ってなっていたりもします。文字にしたらめっちゃめんどいオタクすぎる。自分の持ってる気持ちが想像より遥かに重かったんですね…。だから本当に全くユニゾンとは交わりのない、思い出すトリガーが無いものの方が気分転換としては向いていました…。ライブ観ながら「たかおさんのドラムが観たい😭😭」ってなるのは他の演者さんに失礼だからね…(既に観たライブでは頑張って抑えてた)。

 

 

ここからたかおさんの話めっちゃします。

斎藤さんも田淵さんも好きやけど、たかおさんってわたしから見たら3人のなかで1番共感できる人物だったんです。考えてみれば、性別も性格も生活リズムもほぼ真反対なのにこんなに共感できるってすごいことで…(Wacciの恋だろみたいなこと言うじゃん)。たかおさんって、わたしの人生のロールモデルだし、たかおさんみたいになりたいんです。恋愛感情ではなく尊敬に近い感じ。

4月27日にXにポストされたたかおさんのコメントを読んでいて、「脱退ライブなんて言うな‼️現体制ラストなだけやろ😭」ってなりましたけど…(言い方の問題だよ)。順番としてはメンバー本人より先に公式ファンクラブからの発表があったので、もしかすると賛否あったのかもしれないけど本人のコメントは隣の家にピンポン押すに行くくらいのふわっとしたテンションで書いてくれてるのが彼らしいな〜と思ってちょっと和みました。こちらが読んでいて暗すぎない受け止め方をさせてくれる、配慮してくれる優しさね…こういうところも好きなんですよ。

「ユニゾンはファンに恵まれてる」ってそりゃそうかもしれんけど、現状のわたしとしては「全部失うとか考えんくていいからね、ついていくからね」の気持ちでいます。たかおさんも大人なので今後の展望は考えてると思うけど、「仮にわたしがついていかんとして、誰がやるんですかわたしの役割を🥺‼️」って思ってます普通に。他に沢山のファンもいるけど、ファンが1人減ってたかおさんが0,01ミリでも悲しんだり寂しがったりするんやったら、わたしはファンでいたほうがいいよ(強気)。

この辺りの自分の心情がどうなるかが結構不安でした。ちょっと真面目な話、バンドとは界隈は違うけど似たようなことを既に何度か経験しています。好きだったグループが解散後、グループ内の推しのその後の活動も追っていたはいいんですが純粋に好きなままでいられたかと言われるとそうではなかったんです。その推しのやりたいことと、わたしが観たいライブ&聴きたい音楽にギャップが出てきてしまい、今はほぼ追えていません(敢えて名前出してないですが察しがいい方には分かるかも)。推しに要望言いまくる面倒オタクになる前に一旦だとしても離れた方がいいですから…。推しグループの解散は経験したことがあるとはいえ、流石にピンポイントで推し(※便宜上の表現)1人のみが脱退することは今回のユニゾンが初めてでした。

でもたかおさんは、バンドファン歴9年のうち多分5年は確実に好きです。だからきっとこれからも好きなんだと思っています。2020年から活動開始した、彼の別名義PACAOさんでのYouTubeやXでの活動がきっかけで人間性の良さに気づけて、そりゃあ地球もびっくりの引力に惹き寄せられて今に至ります(ここ笑うところその3です)。離れられんやろ、引力やねんから。

ここまで好きな人はこれまでもこれからもいないだろうな。今年の誕生日は4000字超えの文字をポストしたし。

こんだけ好きなんだもんな。自分で読み返してて「あんたこんなん書けるくらいめっちゃ好きやねんからたかおさんのオタク辞めんほうがいいよ‼️」になった(何?)

 

UNISON SQUARE GARDENのバンド活動のツアーで言うとNinth Peel Nextまではバンド全体を観てたけど、UNICITY Vol.2(FCツアー)からはユニゾンが好きというのは大前提としても明らかにたかおさんのことをロックオンしてた場面が多くなってきたと思う。このツアーのドラム&ボーカル&リコーダーは語り継いでいきたいですよね…。ライブの感想レポもちょっとずつ段階を踏んでたかおさんの話ばっかりになってる。自分の書いたレポを振り返るのおもろいです(行ったライブの感想レポは2023年からインスタに上げています、興味あればこちらからどうぞ!)。

わたしはドラムのことや音楽のことについて未だに分からへんこと多いしカラオケは85点以上取れないくらい音感無い人間やけど、「たかおさんへの愛を含めてライブ1公演の感想が1万字超えるのわたしくらいだろ」という自信はあります。好きなひとのことなんてね、オタクは一生語れるからね………。もしたかおさんが落ち込んでる時があるなら、ライブのレポ見せながら「こういうところが良くてえ…だから好きなんですよ…」ってやる役やりたい。

 

たかおさんのことを嫌いな瞬間など一瞬たりともありません。かっこいいところもかわいいところも、努力家なところもおっちょこちょいなところも、ちょっと不器用なところもこだわりが強いところも全部ひっくるめて大好きです!たかおさんを超える人をわたしの人生23年ちょい生きてきてまだ見つけられてない(オタクさん言ってることがプロポーズすぎるよ)。鈴木貴雄さんの居ない世界で生きたくないって言い切ってもいいです。

 

バンドを脱退して違う分野にたかおさんが足を踏み入れたとして、わたしがゼロから追うとしてもきっと大丈夫だと思っています。これは自分ごとだけど、4年半勤めた部署から去年異動した際に、前部署とは全く違う仕事やから知識ほぼゼロの赤ちゃん状態にリセットされちゃったんですけど、異動から1年近く経った今では上司の右腕候補にまで仕事こなせてると思う…いや絶対こなしてるよ‼️当たり前やと思ってたことやってたら褒められて嬉しいし‼️確実に笑顔増えたし‼️絶対前の仕事よりこっちのほうが向いてんだよな‼️(突然のポジティブオタク)

これからたかおさんを1から知ることになっても乗りこなして楽しめる自信は誰よりもあります。たかおさんの好きなこと、もっと知りたいな〜って思ってるよ。

 

この記事を書いている時点では、ユニゾンが活休発表前に既にチケットを取っていたライブ、もしくは「行かないと後で悔いるだろうな〜」と急遽予定を入れたものしか観ていません。わたしは邦ロック(便宜上この表現にしています)が好きなんじゃなくて「斎藤宏介、田淵智也、鈴木貴雄のUNISON SQUARE GARDENがいるこの世界、もしくは界隈」が好きなんだと思います。

これから、音楽…特にバンドのライブに行けるかどうか、そのメンタルまで復活できるかどうかは正直分からないです。連番とか同行者としてお友達が居てくれたら何とかなるかもやけど、1人では行動できなくなっちゃうかもしれない。手探りだけどゆっくりと元気の源を見つけていきたいな…。

 

たかおさん脱退後も、彼に対しては100%好きの気持ちだと思います!!!音楽でもお洋服作りでもゲームでも何でも好きなことやって元気に過ごしててほしい、ただそれだけです。可能なら会える機会を作ってくれるととっても嬉しいな(大泣きしながらチケットを取る自信がある)。早くその日が来てほしいけど彼の人生は彼のものなので、オタクの我儘に付き合わせちゃいけません。わたしも好きなことしながらのんびり待とうと思います。

おわり。

【JET CO. PARADE】モノクローム・シティスケープ

●この記事は、ナツさん(@unfinisheddaisy)主催「JET CO. PARADE」の5日目、2026年3月30日(月)の担当記事となっております。企画概要の詳細は以下の記事よりご覧ください。

●担当曲「気まぐれ雑踏」

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外の光と雨の音で目が覚めて、窓から街を眺める。

ベッド脇に置いてある小さなくまのぬいぐるみは笑っているように見えて、ほんの少しだけ癒された。

 

公園へ散歩に行こうと思っていたけれど、この降りようじゃ流石に傘が必要そうだ。玄関先に立てかけてある傘のひとつを手に取って、靴を履く。

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どんなに私が落ち込もうが世界は変わらず息をしている。そう知ってしまったのはいつだっただろうか。

それでもこの街には大切な人がいたから、私の世界は回っていた。今はもう隣にはいない大切な人。私の道しるべとなっていた人。

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都心から少し離れたこの街に住むことにしたのは、あの人が雑踏を嫌ったから。一緒に住むにあたって何軒も不動産屋を回っては「ある程度静かなところがいいね」なんて話していた日を思い出す。住居から駅は徒歩圏内にあり、スーパーも服屋も近い。住宅地の中にあるマンションの一室は2人で住むには丁度良かったけれど、1人だと空間を持て余している。

 

あの人は少し変わった話が大好きで、話を振っては相手の反応を楽しんでいた節がある。ある日には「生きている間は世界に借りものをしているんだよ」と教えてくれた。興味深く思って深掘りしては、あの人がにこにこしながら続きを語る。それを見ているのが好きだった。

 

ねぇ、仮にそうだとしたら私たぶん借り物いっぱいしちゃってるよ。返せるかな。

 

大丈夫だよ、君ならきっと。

 

そう言って頭を撫でてくれたこと、覚えてる。

私よりも大きな手の感触はいつも安心できた。事あるごとに手を繋いでくれた、私だけのあの人。

 

その後は何の話をしたんだっけ。思い出せないや。

飽きるほど聞いた優しい声は、はっきりとは反芻できなくなってしまった。いなくなってしまった人のことは声から忘れてしまう、というのはどうやら本当らしい。

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あの人がいなくなってしまってから、外とはまるで世界線を切り離されているような気さえしてくる。

ハリボテみたいな私と、動いている世界。私の時間だけが止まっていて置いていかれているようだ。

あの人から受け取った愛は過剰すぎたのだろう、未だ他に心を埋めるものが見つからない。

 

リビングのカレンダーはお気に入りのページからめくらないままだったから日付はカレンダーからじゃ分からなくなっていた。けれど、あの人が「それもいいね」って言ってくれたからそんなこだわりも好きになれた。

 

あの人と過ごす時間は楽しかったけど、この時間が永遠に続くわけじゃないと知っていた。知っていたけど、受け入れられなかった。それでも現実は残酷で、別れの時はやってきてしまった。

 

遊園地に一緒に行った時、観覧車が改修工事中だったから今度乗ろうねって約束したじゃないか。まだやりたかったこと、沢山あったのに。何を考えても後悔ばかりが募る。

 

今更あの人を愛しても同じだけの愛は返ってこないことなんて分かりきっている。それでもこの胸に秘めている気持ちは、どこに向けたらいいのだろう。

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この涙は悲しいわけじゃない、きっと気まぐれだよ。感情に名前なんて付けられないし。

 

こんなにも悩んでいることをあの人が知ったら「そんなの君らしくないよ」って笑うかな。

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特別な存在が居なくなってから色を無くした世界は、いつかフルカラーになるだろうか。

そんなことを考えながら今日もシャッターを切る。あの人が大切な日にくれたカメラを携えて。

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追記:2026/04/17

本企画のまとめ記事は下記よりご覧ください。

2022年5月27日 ムジークフェストなら2022×FM802「Chillin’Sunday」SPECIAL TALK&LIVE プチ旅行記/イベントレポ

(※こちらの記事は2022年に書いていたものです。眠らせておくには勿体なかったので公開することにしました。牧達弥さんのレポについては2022年の執筆時に言及が無かったため、斎藤宏介さんのみのレポになります。)

 

 兵庫県からはるばる1時間半電車に揺られ、到着した目的地は奈良県

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 ゆにぞんの画伯である斎藤宏介さんが生みの親、人参のふさおと奈良の看板で写真撮ったらふざけたみたいになっちゃった。隣にちゃんとせんとくんのオブジェもあって奈良を感じたよ。

今回の目的は、FM802で毎週日曜日の15時より放送されているラジオ番組「Chilln' Sunday」の公開収録、そしてUNISON SQUARE GARDEN/XIIX 斎藤宏介さん&go!go!vanillas 牧達弥さんがゲストで来てくれるイベントだ。もちろん行く理由のひとつは「斎藤宏介さんと牧達弥さんのことが音楽的に好きだから」というのもあったが、日曜の夕方に昼寝から起きて眠気と折り合いをつけながら聴く「Chilln' Sunday」という番組が好きだったし、DJの落合健太郎さんに関しては有り難いことにラジオ番組にて電話を繋いで頂いた際にお話したことがある。それなのに未だに会ったことがなかったのだ。リスナーの声にいつも耳を傾ける良いDJさんだからステージと客席ほどの距離で離れていたとしても、いつかお会いしてみたいと思っていたのだ。だから今回のイベントに当選したことが凄く嬉しかった。

ライブがないと超がつくほどインドア派のわたしである。学校の遠足以外で奈良に来たのは初めてだった。到着した近鉄奈良駅には制服を着た子たちがわんさかいて、自分まで学生時代に戻ったみたいだった。ちなみに後からフォロワーに聞いたのだが普段はそこまで混んでいないらしい。実際、会場付近の別の駅に移動するとかなり閑散としていた。人が多い場所は苦手な人間だから助かる。

奈良へは昼過ぎに到着したから、駅でフォロワーと合流してとりあえず何か食べようということになった。ふたりでパフェを注文。

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再びのふさお登場。わたしは見慣れてるけどこの記事読んでる人には多分びびられてる。カフェを羨ましそうに見ないでふさお。f:id:y_u_0829:20220601202013j:image

別キャラも撮った、こちらは同画伯のしょくぱんくん。フォロワーのしょくぱんくんをおひとつお借りして、わたしのとで2ショットにしました。かわいいね

パフェにキュートな鹿の形のクッキーが載っていたので最終的にどう食べるか迷ったけど、沈みそうになっていたので救出した。底のコーヒーゼリーが苦かったけどこれも思い出ということにしておく。コーヒーが飲めたらもっとコーヒー巡りとか楽しめるのにな…と考えつつ、まだ子どものままでいたいとも思う。

カフェを出た後はフォロワーと奈良公園を散策して遠目で鹿を観察した。近所の猫のノリで鹿がわんさかいるし、道路を普通に横断するものだから奈良すご~という感じだった。

駅に戻ろうと歩いていたらムジークフェストならのくそでか看板(褒めてる)を見つけ、臨時写真撮影大会が始まった。f:id:y_u_0829:20220601204432j:image

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フォロワーに撮ってもらったわたし、背丈に対してリュックの比率がでかいからめっちゃオタクに見えるな…実際オタクだけど………

 

そんなこんなで会場に到着。手持ちの会場の写真がこれしかなかった。他にも撮ったはずなのになんで?
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会場内に入ると、UNISON SQUARE GARDENgo!go!vanillasの楽曲が1曲ずつ交互に流れていた。わたしはゆにぞんのドラマーさんの拗らせガチオタ(自称)なので、こういう場所でゆにぞんの音楽を聴くと荒ぶってしまう。今回は「XIIXも流して……………」ってなってた。XIIXの音楽をを流してくれた方がわたし、平和だったよ…

会場内は整理番号が早い順ではなくて元々指定席だった。だいたい10列目くらいに案内される。みんな着席するスタイルのライブだから遮るものがほぼ無く快適だった。わたしの整理番号が300番台だったからどれだけの人が奈良に集うのかと思ったら、会場のホールは想定よりこじんまりとしていて集まった人はそこまで多くなかった。どちらかというと都会より田舎の方が好きだったりするので、こういう小さいホールで弾き語りをることができるのは助かる。

わたしの隣が一席空いていたからどんな方が来るんだろう?と思っていたら、おそらくユニゾンやバニラズのファン層では無さそうなおじいさんがいらっしゃった。「女の子のファン多いね~、そんなに人気なの?」みたいなことを聞かれたので、わたしは少しばかり話し相手になっていた。この時は内心「2人の音楽、この方に合うかな…気に入られなかったらどうしようかな…」とか思っていた。そんな心配は不要だったけれど。

 

ほどなくして、開演時間となった。司会兼FM802 DJの落合健太郎さんが軽く挨拶をし、拍手に包まれながら先手 斎藤宏介さんの登場。「斎藤宏介です、よろしくお願いしますっ」と、ギターでの前奏が鳴った瞬間に隣に座っているフォロワーに手を握られてしまったので何事かと思った。本当に鈍くてサビまで気が付かなかったんだけど、1曲目はgo!go!vanillasの楽曲「倫敦」のカバーだった。隣のフォロワーはユニゾンもバニラズも、そして斎藤宏介さんのことも牧達弥さんのことも大好きなオタクさんなのだ。バニラズのカバーは嬉しいに決まっている。この楽曲は、斎藤宏介さんのレギュラー番組「斎遊記」にてバニラズの牧くんをお迎えした時に2人でセッションした楽曲でもある。牧くんも来るし2人でやるんかなぁ~とは思っていたけど、まさか1人で1曲丸々歌ってくれるとは思わなかった。演奏し終わって「go!go!vanillasの倫敦という曲でした~、これ1回番組でもやったことあるんだけどね~(※ニュアンス)」とか言ってるけど全くそれどころじゃない。彼の“世界観を1から構築する力”が凄すぎて、とにかく圧倒されていた。何にも染まっていなかった会場を、1曲3分弱にして斎藤宏介の色に染めてしまったのだ。あくまで個人的な感想だが、ユニゾンのライブの時は「めっちゃ楽しい!わーい!」って感じなんだけど、XIIXのライブの時は「何だったんだ今の…」という感じ。今回のイベントは後者に近かったと思う。1曲目でこれである。1人の人間に釘付けにされたまま、2曲目は「マリーゴールド」。「FM802のイベントということで…802で出会った曲を」と、あいみょんの楽曲をカバーした。あいみょんの別楽曲「君はロックを聴かない」をラジオ内の弾き語りでカバーしたことはあったが、「マリーゴールド」はお初。同曲の中で“抱きしめて 抱きしめて 離さない”という歌詞が何度か出てくるんだけど、特に曲の最後の一文としての歌い方は最高だった。あいみょんの曲は男性側の目線を歌うことが多いのだけど、斎藤さんはそれをやりすぎかと思うほどに心を込めて歌っていたのでめちゃくちゃに痺れた。ここでわたしが聴いた、生の音源がないのがもったいないくらいだ。

3曲目は自らのバンド、XIIXの楽曲より「アカシ」。「そろそろ自分の曲やろうかな、子どもの頃から好きだった『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』というアニメの主題歌です」と始めた今楽曲。XIIXのライブではすっかりお馴染みとなったループペダル(※その場で音を収録して自分の演奏とともにその音を流すことのできるもの)を使い、フレーズを即興で演奏し録音していく。楽曲名を言われるまでは「ハンドレッド・グラビティ」を演奏するのかな?と思っていたが、完成に向けて形作られていく音はわたしが思っていたのものとは全く別のものだった。ソロライブや弾き語りのライブだと、こうやって段々と曲がわかるという仕組みに凄く楽しさを感じられて好きだ。バンド編成の「アカシ」もXIIXのライブで観たことはあったが、その時のようにバチバチと光る青い照明が無くたって斎藤宏介さんは200人程の観客を魅了していた。

アカシが終わった後「802といえば…」と話し始めた斎藤さん。「この間UNISON SQUARE GARDENとして802の『REQUESTAGE』っていうフェスに呼ばれてて。ユニゾンは急遽出れなくなっちゃったんだけど、来てくれた人いるのかな?」と観客に問いかける。わたしは参加しなかったフェスだが、席前方を見てみると手を挙げている方がたくさんいた。わたしはユニゾンの出演が無くなったことに対して自宅の布団で泣くことしかできなかったから少しだけ胸が苦しくなったけど、そんな気持ちは彼の演奏によってすぐに吹き飛ばされた。「同じFM802主催ということでそのイベントのリベンジ…じゃないけど、ひとりユニゾンスクエアガーデンやります!」と始まったラストの楽曲は、UNISON SQUARE GARDENより「天国と地獄」。ベースラインも、ドラムの音も、もちろんギターが主軸ではあるが原曲の音を拾って出来るだけ再現していく姿には圧倒された。いつもの「天国と地獄」とは違い、「それ絶対アコースティックギターの本来の使い方じゃない弾き方してるやん?(※褒めてる)」と思ってしまうくらいBPMがかなり速くなっていて驚いた。速いのは速いけれど、ちゃんと曲として成立している。斎藤宏介は本当に凄いミュージシャンだ。

斎藤さんの演奏の後に、DJの落合さんが再び登場する。ラジオではCDリリースのタイミング等でよくお話されているが、生で2人で談話している光景が見られて嬉しかった。「天国と地獄」の感想にて、落合さんが「(斎藤くんの近くに)田淵くんと貴雄くんも見えたよ~」と仰っていたのが印象的だった。ユニゾンファンとしてこんなにも有り難いことはないし、ギター1つで世界を作ってしまう斎藤宏介の凄さを改めて感じた瞬間だった。

 

○セットリスト

UNISON SQUARE GARDEN/XIIX 斎藤宏介さん

1.倫敦(go!go!vanillasカバー)

2.マリーゴールド(あいみょんカバー)

3.アカシ(XIIX)

4.天国と地獄(UNISON SQUARE GARDEN)

 

go!go!vanillas 牧達弥さん

1.モールスクライスト

2.アダムとイヴ

3.エマ

4.アメイジングレース

 

セッション

涙がキラリ☆/スピッツ(スピッツカバー)

 

2022年5月2日 ヒトリエ「HITORI-ESCAPE TOUR 2022」 ライブレポ


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 わたし自身好きなバンドはたくさんいるが、どのバンドよりも群を抜いて特別な想いで見守っている方々がいる。ヒトリエだ。

2022年5月、初めてヒトリエのライブに参加した。彼らの配信ライブは観たことがあったが、生のライブはこれが初めてだった。

(※2025年に記事を出すにあたり、2022年当時に執筆していた日付の記載を書き直した。また、セットリストの9曲目以降は2022年の執筆時に言及が無かったため中略させてもらう。)

 

以前、わたしは別記事でヒトリエについてこんなことを書いた。

ヒトリエを続けるという選択をしてくれたことに心から感謝したい。本当にありがとう。いつかライブに行かせてほしい 会場に直接足を運びたい 会いたい

上記の記事より引用。この記事をお読みのあなたはおそらくご存知かとは思うが、ヒトリエというバンドは元々4人だった。wowaka・シノダ・イガラシ・ゆーまお。綺麗な四角形を描くような、それでいて鋭利な音楽を作り続けていた彼らは、ある時wowakaが急逝したことにより3ピースバンドとなった。その衝撃で日本が沈んだことを知らぬままのうのうと生きていたわたしは、ヒトリエというバンドを知った時にその事実に直面し、後悔した。どうしてもっと早くヒトリエに出会わなかったのだろう。

 

 ヒトリエには、「4」というベストアルバムがある。2020年の誕生日プレゼントとして親に買ってもらったCDだ。その時のことを記していた文章を、せっかくなのでここで供養しておこうと思う。

今年のわたしの誕生日プレゼントに買ったもらったもの。ヒトリエの「4」というアルバムである。

 ヒトリエのことが大好きなとあるフォロワーのおかげで彼らのことや楽曲を知り、心から惹かれたところでCDが欲しいな~と思っていたところ、ちょうどわたしの誕生月である8月にアルバムを発売することを知った(※本来は4月に発売予定だったものの、社会情勢の影響を受けて延期されていた)。すぐに購入を決意した。

 アルバムを通しで聴いて一言。正直、こんなに凄いバンドとは思っていなかった。これまでわたしが生きてきて18年とちょっとの人生で、今年の初めまでヒトリエのヒの字も聞いたことがなかったのだ。この出逢いはわたしが音楽の界隈のめり込まなければなかったことだから、ヒトリエのことを教えてくれたフォロワーには本当に感謝を申し上げたい。

ヒトリエは、世界を吹き飛ばすような音を鳴らす。 

 わたしが彼らの音楽をこのアルバムから聴き取った時、様々な感情が心の中を駆け巡った。まず、演奏技術がえぐい。音の隙間がほとんどないとも言える。常に何かしらの音が鳴っていて、曲に全く飽きることがない。wowakaさんのチリチリと焼き付くような特徴のある歌声、シノダさんの引っ掻くようなギター、イガラシさんの真っ直ぐ突き刺すようなベース、ゆーまおさんの聴き心地のよいドラム…どれを取ったとしても「ヒトリエ」なのだ。

 我ながら、良い言葉を書き連ねていたと思う。わたしはこの文章に「wowakaからのタイムカプセル」と名付けて保存していた。

 

話を戻そう。

2022年の5/25と5/26の心斎橋BIGCAT公演は、同年2月に開催される予定だった公演の振替である。2月公演の際はわたしの家庭の事情で申し込んでいなかったのだけど、5月なら行ける…!と思い切って振替公演のチケットを取った。そして5/25は、ヒトリエのニューシングル「風、花」の発売日でもある。この楽曲が初解禁されたラジオ「802 palette」にて、DJの豊田穂乃花さんが「(ヒトリエのライブと同バンドのシングル発売日が被ることについて)これも何かの縁かもしれませんね」と仰っていたのがとても印象に残っている。初めてヒトリエのライブに行く公演の日がシングルの発売日に重なるなんて、偶然とはいえどうしたって幸せを感じてしまう。その曲を紹介されていたDJさんも5/25のライブに参戦していたというのだから(※本人Twitter参照)、本当に愛されているバンドなんだなと感じる。

 

 美しい三角形は、音源よりもライブが輝いている。電子チケットを握ったわたしは退勤してすぐの電車に乗り、会場まで走った。

ライブが始まってすぐ、当然といえば当然だが映像で観た人たちだ、と思った。ヒトリエが音楽として形作られているのはライブ会場であって、あの映像で観た景色が目の前に広がっていることが何だか夢のようだった。照明も、3人のシルエットも、楽器も、全てがヒトリエそのものだと直感で感じた。

1曲目「curved edge」から、最高潮のスピードで駆け抜けていく彼ら。新生ヒトリエが初めてリリースした楽曲だから、脳にこびりつくほどに音源を何回もリピートしたのをよく覚えている。

そういえば、わたしがヒトリエという存在をこの目で初めて観たのは画面越し、彼らの配信ライブだった。このライブは既に映像としては存在していないが、大好きで堪らない楽曲である「ポラリス」が1曲目だったから涙が止まらなかった。その時に歌ってギターを弾いていたシノダさんは、wowakaさんが重なっているように見えた。まるでwowakaさんがステージのその場にいるかのように。

だが、今回の振替公演では違った。シノダさんはシノダさんなりの、ギタリストとボーカリストをしていたのだ。シノダさんはシノダさんなりの曲の解釈があって、それを表現していることを目撃できたように思う。それは、2曲目の「ハイゲイン」で確信に変わった。wowakaさんの残した楽曲たちは独特の世界観を感じることが出来てもちろん大好きだが、新生ヒトリエにてシノダさんやイガラシさん、ゆーまおさんが手掛けた楽曲にはある種のメッセージ性を感じられる。それが歌詞として表れているのが「ハイゲイン」だ。

バイバイする順番すら教えてはくれないのさ神様

最下位でも散々でもどんなんでもいいんだって 生きたいよ

泣いてる顔 笑ってる顔 あがいてる顔 全部見せてよ

忘れないように

初めて音源で聴いたときから、サビの詞が印象的で頭から離れなかった。これはwowakaさんに向けた楽曲だとわたしは思っているのだが、今回のライブで観てみるとこの楽曲が最も力強さがあるように見えた。わたしもヒトリエに負けないくらい暴れ狂った。

 

急にオタクモードが顔を出してしまうのだが、3曲目で「日常と地球の額縁」って最高すぎない!!!??????????そんなことある!?と膝から崩れ落ちそうになった。ベストアルバム「4」で何度も聴いた曲をこんなところで浴びられるとは。シノダさんのボーカルで聴けるのがなかなかに新鮮で、じりじりとこちら側に迫ってくるようだった。Bメロの泳ぐようなメロディから一転してサビでまくし立てるような組み立て方をする楽曲だから、ライブで聴けることはなかなか無いだろうなぁと思っていた。有り難い…

4曲目は存じ上げなかったので帰宅してから調べたのだが、「Swipe,Shrink」という楽曲だった。サビで照明がくるくると回っていて、曲の世界観をそのままに表していたのを覚えている。その場面で観客が一体となって腕を上げて回していた景色も。この記事を書きながらCD音源を聴いているのだが、wowakaさんとシノダさんの声で音程がほとんど同じところがあったりしてとても興味深かった。声質には違いがあるはずなのに、やっぱり変わらずヒトリエヒトリエなんだなぁと思う。

 

続いて5曲目は「Milk Tablet」。ヒトリエが新体制となって初めて出したシングル「3分29秒」のB面曲。独特なメロディーラインと雰囲気に会場が一気に呑まれたのが分かった。ヒトリエは世界観を作るのが上手すぎて楽曲毎度のことながらびっくりする。

その後、シノダさんの少しのMC。「今日がなんの日か、皆様ご存知ですか?」と拍手を煽る。「逆に知らないよ~って人だけ拍手して下さい」とまたしても聞いてみたところ、客席右後方からぱらぱらと拍手が聞こえた。予想外だったのか「おおい!!」とシノダさんがツッコミを入れたところで思わず笑ってしまった。

ついでに「新曲のカップリングはね、さすがに(このツアーに)間に合わなかったんですけど」とも言っていた。次のツアーで聴けるだろうか。「ここで新曲をやらないでロックバンドとは言えないでしょう!!」と始まった6曲目は、この日発売したばかりのニューシングル「風、花」だ。ゆーまおさんがポンと鳴らした同期音が聴こえた瞬間にガッツポーズをしそうになった。最近のヒトリエの曲の中でも群を抜いて好きな曲。やるとは思っていたけど、最高の始まり方で聴くことが出来て嬉しい。逆に「本当にこの曲聴いたのか???」と疑ってしまうくらいには、夢の中のようだった。CD音源よりも音がしっかりしていたというか、これぞロックバンドだなと感じることができた。

少しの休憩も挟まず、7曲目は「ピューパ・シネマ」。この曲も実は存じ上げなかったんだけど、セトリを調べている時に「懐かしめの曲多かった」みたいなツイートを見かけたから、ヒトリエを昔から好きでいてくれた人へのご褒美みたいなものかもしれないなと思った。シノダさんの歌声が尖っていたのと、照明が特にバチバチと光っていて良かったのを覚えている。

8曲目は「伽藍如何前零番地」。これっていつもやる曲だっけ……!?声出しOKライブだったら嬉しすぎて叫んでたところだから危なかった、制限があって良かった。配信ライブや初回版付属のライブ映像で観て、「いつか生のライブで聴いてみたいな」とはぼんやりと思っていたが、生の音は本当に本当に良かった…表現方法が間違っているかもしれないが、この楽曲が持つ「引き摺るような音」が物凄く好きだ。おそらくそれはギターの音に起因しているのだと思うのだけど、シノダさんが歌うようになってから繊細さに加えて楽曲自体の暴力性が増したように見える。とても好きだ。

 

どこかのタイミングでシノダさんが「いろいろあってツアーが(しばらく)飛んじゃって、ライブ2か月ぶりだから不安だったんだけどやってみたら意外といけるもんだね」と語っていた。わたしはこの時がヒトリエの初ライブだったから比較対象が無くて申し訳ないのだが、初っ端からぶっ飛ばされてついていくのにかなり体力を使った。むしろこれで「久しぶりのライブ」なのだ、通常通りのライブだともっと暴れるのだろうか。それはそれで楽しみだ。

ヒトリエはバンドとして完成されていて、何の隙もない。まるでパズルのピースがばっちりとハマったような、そんな感触を得た。

 

3人ともがそれぞれ精度の高い演奏をしているから意識を持っていかれて気づくと見惚れてしまうし、雰囲気に呑まれてしまう。ライブ終わりに、凄いバンドを好きになったなぁと思った。他の好きなバンドとの組み合わせとして、対バンをぜひ開催してほしい。対バンで観るヒトリエも必ず熱い夜になると思うから。

 ヒトリエを追いかけていて良かったと思える人生を、後悔しないように送りたいと思う。もっと彼らのことを知りたいし、もっと生音を聴いてみたいのだ。結局のところ、バンドは生の音が1番ぶっ刺さる。わたしの人生の中で1,2を争うくらい、そのことを表してくれるバンドがヒトリエだ。これからもたくさん音を聴かせてほしい。

田淵智也さんのカバーアルバムで狂った

勘弁してください、本当に。

良すぎませんか。

端的に言うなれば良すぎて狂ってるんですが、その狂いをせっかくなので文字として残しておくことにした。

まず1回目はスピーカーで流しながら感想を書き、2回目はイヤホンで聴き、初回限定盤に付属しているドキュメンタリー映像を観てから3回目を聴いた。どれも違った感じ方をしたが、今回は1回目の感想を基に記事を書こうと思う。

 

彼が影響を受けた、もしくは関わりを持っている音楽をこうして形として残してくれることは本当に幸せなことだ。

中にはこのカバーアルバムで初めて聴く楽曲もあったが、それもまた面白い。多少なりとも各曲の文量に差があるが、向けている愛の差ではないことをご承知おきいただきたい。また、人物名は敬称略で執筆する。

 

01.いかすぜOK/ザ・ハイロウズ

コロナ禍真っ只中の高校生の時、家にいる時間が急激に増えたことを利用して家にあるCDをいくつか聴く時間を作っていた。その中でもTHE BLUE HEARTSならではのインパクトのある歌詞や、暗い世の中に発破をかけるような音楽性は人生の中でも深く記憶に残っている。THE BLUE HEARTSとはボーカルが同じ甲本ヒロトさんのバンド、ザ・ハイロウズのカバーということで、ハイロウズの音楽自体は聴いたことは無かったものの何となく馴染みがあったのだった。

カバー曲については田淵自身が影響を受けた音楽を中心にしたと言っていたが、特にこの曲は声質に合った選曲をしているなぁと思った。にっこにこで歌っているのが目に浮かぶ。ハイロウズの描く夏の風景に、田淵智也の元気な声が合いすぎている。

 

 

02.バビロン天使の詩/the pillows

UNISON SQUARE GARDENの「RUNNERS HIGH REPRISE」はthe pillowsからインスパイアされた曲というのはユニゾンファンの中でも広く知られていると思うが、わたしはそれがきっかけでピロウズの音楽を聴くようになった。ちなみにこの曲はわたし自身が一時期ギターで弾いていたくらいに好きだ。

この曲あたりで、田淵がカバーする曲によって歌い方を変えていることに気がついた。前曲に比べると、この曲では優しさがエッセンスとして少しかかったような。元々わたし自身が知っている曲というのもあり、再生しながら「田淵、歌めっちゃ上手くない…?」と思う時間が多かったように思う。

 

 

03.僕らについてすべて/throwcurve

throwcurveというバンドの存在を知ったのは、ユニゾンのアルバム「Patrick Vegee」がリリースされた時。アルバムに収録されていた「スロウカーヴは打てない (that made me crazy)」の元ネタがこのバンドのとある楽曲たちだという噂を聞きつけて原曲を調べて聴いた時、テンポが良くて耳に残る音楽だなという印象を持った。

田淵智也の好きな音楽とわたしの好きな音楽には世代やジャンルなど結構なギャップがあるが、こうして好きなものに関してのヒントを音楽へ散りばめてくれることで、まだ知らなかった音楽にも視野を広げることができている。ユニゾンを好きになった当初、ユニゾンと同世代くらいのバンド音楽を知らなさすぎたので「田淵智也が好きだから」という理由で聴き始めたものは割と多かったりする。

「僕らについてすべて」について、ジャンルとしてはミディアムバラードに属すると思うのだが、8年もユニゾンのファンをしている中で初めて「田淵智也はこんなジャンルの楽曲も歌えるんだな」と発見できた。この曲やthrowcurveというバンドを大切に想っていることが垣間分かる歌い方をしている。

 

 

04.風にふかれて/クリープハイプ

クリープハイプとの出会いは中学生の頃だった。他に見ない言葉の選び方…と表現すればいいのだろうか。よく聴くと意味の分かる歌詞や尾崎世界観の歌声に惹かれていたが、聴く年数に比例してこのバンドの凄さを理解してきたように思う。この1年以内に尾崎世界観の著書を読んだことも大きい。いつの間にか、クリープハイプの音楽はわたしの人生の時間の一部となっていた。

私自身クリープハイプのライブには何度か足を運んだことがあり、2024年7月26日のUNISON SQUARE GARDENとの対バンライブにも参加した。クリープハイプの「イト」を、ユニゾンが初めてトリビュートver.で演奏した瞬間に立ち会えたことは忘れられない、宝物のような時間だった。

 

一見イントロだけを聴くと明るいように感じる「風にふかれて」だが、歌詞をよく聞くと田淵智也がおそらくは自分で書かないだろう歌詞を歌ってくれている。この曲のようなストレートすぎる歌詞は、UNISON SQUARE GARDENでもTHE KEBABSでも書くことはないとわたしは思っている。この曲だけに当てはまるわけではないが、“自分が書かない歌詞を歌う”ということはカバー曲ならではで、今回聴くことができて幸せだ。

また、そのアーティストの「雰囲気」や「らしさ」を残したまま歌えるのは彼の才能だと思う。クリープハイプ尾崎世界観が持つ、独特で癖のある歌声を少しだけ借りて乗っ取ったような…前曲までとはまた違った田淵智也の歌声を聴けるのもこの曲の特徴だ。

 

 

05.Dancing Zombiez/a flood of circle

a flood of circleと出会ったのも確かコロナ禍真っ只中、2020年頃だったと思う。この期間は音楽サブスク(Spotify)を契約し始めたこともあって、月額料金さえ払えば世界中の音楽が聴き放題になった。そこで「とりあえずユニゾンの周りの音楽を聴いていこう」というモードに入った記憶がある。何がきっかけだったかは覚えていないが、田淵がa flood of circleの良さを教えてくれたことだけははっきりとしている。それはフラッドが来年開催する武道館公演を田淵があらゆるところで宣伝している今もそうだが、彼が声を大にして「好き」と言うことでわたしが出会えた音楽は数知れない。

 

a flood of circle佐々木亮介の歌声は荒々しく、良い意味で後味があり胸に突き刺さるイメージを持っているが、カバーする田淵の歌声はピュアで真っ直ぐ。そして田淵のカバーでは1音1音の発音が丁寧なイメージを持った。

この曲のカバーが好きすぎて狂いそうになってしまうので、逆に再生するのを躊躇ってしまう。何故ここまで好きなのかが分からないくらい、ド直球に好みなのだ。

 

 

06.四月のカーテン/パスピエ

2020年に開催されたUNISON SQUARE GARDENの配信ライブ「fun time HOLIDAY ONLINE」にてパスピエのライブを初めて観た。それから5年経っても未だタイミングが合わずライブを生で観ることが叶っていないのだが、大胡田なつきや成田ハネダには提供楽曲や楽曲アレンジにて大変お世話になっている。このカバーアルバムで田淵とパスピエの関係性を詳しく知ることとなったのだが、DIALOGUE+との対談のこの記事が分かりやすかったので引用させてもらう。

大胡田なつきの歌詞を大切に歌うこだわりと、包み込むような優しさを感じる。彼がつくるあたたかさで、前を向くことができる。

素の声のパートは歌パートから音階を落としているので、どう表現するのが正解か分からないが「生きている」と思った。彼の声には耳を傾けてしまう、不思議な力が宿っている。

 

 

07.センスレス・ワンダー/ヒトリエ

X(旧Twitter)にてもう5年以上お世話になっているあるフォロワーがいる。その方がヒトリエのことを長く大切に思っていることからわたしもヒトリエの音楽を聴き始めることとなった。

いつしか、彼らが大阪に来てくれる時はほとんどの公演を観に行っているくらい好きなバンドになった。ライブを観る度に技術力の高さと作る音楽の威力に痺れている。

wowakaの作った楽曲たちはおおよそ普通の人間には歌いこなすのが難しいと思われるのに、シノダはギターを弾きながらやり遂げてしまう。イガラシとゆーまおの2人はバンドだけでなくサポートミュージシャンとしても活躍しており、3ピースバンドとして最早怖いものなしである(演奏が上手いのにMCのトークが面白いところも大好きだ)。

 

セルフライナーノーツはアルバムの早期予約特典のため内容は伏せるが、この曲について田淵の言おうとしていることはとても分かる。頷きながら読んだほどだ。

センスレス・ワンダーはBPMが早く、キーが高い部分が多い楽曲。ヒトリエのライブでは頻繁に演奏されており、セットリストでの鍵を握っているように思う。難易度がかなり高いにも関わらず、ヒトリエワールドを乗りこなしている田淵智也は本当に凄い。「Dancing Zombiez」でも書いたが、1音1音の発音が丁寧にされているからこそ、こんなにも難しい楽曲でも苦戦しているように聞こえない。“音階的には目茶苦茶に散らかしているのに楽曲としては綺麗に聴こえる”ということを成り立たせている。

 

ところでヒトリエとユニゾンは早く対バンしてほしい。この2組の激アツ対バンを観て、終演後に何も言葉を発せなくなるくらいに圧倒されたい。

 

 

08.KOIKI/赤い公園

田淵智也」という名を聞いてあなたは何を思い浮かべるだろうか。パブリックイメージとしては“元気”だったり“ライブ中に跳んだり暴れたりしている人”だったりと、彼の明るい面がフォーカスされているように思う。だがわたしはこの「KOIKI」のカバーを聴いた時、多くの人が思い浮かべるであろう彼の部分ではなく、“苦悩している面”や“思慮深い面”などあまり表には出さない部分を感じ取った。

 

わたしが赤い公園を認知したときには既に解散しており、伝説のバンドとなっていた。津野米咲という天才ミュージシャンのことは田淵智也が何度も言及することで知ったのだ。津野米咲のことをのちに調べてみるとSMAPの「Joy!!」を手掛けていたことが分かり、わたしがJ-POPや流行りのアイドル楽曲を聴いて育った中で彼女の音楽があったことにかなり驚いた。少しではあるが津野米咲の音楽に触れていたらしい。

 

赤い公園のボーカルを務めていた石野理子が現在所属しているAoooは遠征をしてまでライブを観に行くほど大好きだが、赤い公園の演奏をこの目で観られなかったのは、そもそも彼女たちの音楽を知らなかったのは大分勿体ないことをしたなと思っている。

わたしはこのカバーアルバムでやっと初めて彼女たちの音楽を聴くことになったのだが、「KOIKI」は1番も2番もサビの歌詞が良すぎる。

世界が浮き足立っても

あなたが泣いてたらしょうがない

世界が肩を落としても

あなたが笑ってたらいいじゃない

わたし自身、少し前に仕事で行き詰まっており「もう何もかも捨てて逃げ出してしまおうか」と考えていた時期があったのだが、その時のわたしの耳に「とりあえず病む前にこれ聴け」とぶち込みに行きたいくらい好きな曲になった。まだ出会ってなかった音楽にこんな良い曲があるなんて、世の中はまだまだ捨てたもんじゃない。また田淵智也に良い音楽を教えてもらった。

 

これまで最も馴染みのないバンドなのに、今のところこのカバーアルバムでリピート回数が最も多い。これまで聴いたことがなかったはずなのに、収録曲で唯一懐かしさを感じているし、歌詞もリリース2〜3日ですべて覚えたくらいだ。その理由の1つとしては彼の歌声で、サビ等で出てくる母音が「あ」の時の広がり方が本当に綺麗で聞き入ってしまった。愛を感じる、本当に好きなカバーだ。

 

 

09.デネブとスピカ/DIALOGUE+

田淵智也の書く、純粋な恋の歌が大好きだ。透き通っていて雑念がなく、愛にも近い感情の数々を音に表したものたちはいつ聴いても心地が良い。胸がきゅうっと締め付けられたりするものや、ときめいてしまうものばかりである。

ニゾンの楽曲だと「夏影テールライト」「ラズベリー、my dear」などがそれに当てはまるだろうか。DIALOGUE+の恋愛っぽい楽曲は沢山あり、2024年にリリースされたアルバムに収録されている「FU-TSU-TSU-KA I love you」は恋を超えて両想いなふたりのお話になってくるのだが、「デネブとスピカ」はその2年前にリリースされた、まだまだ片想いなふたりのお話。個人的にはこの楽曲を聴いてDIALOGUE+のライブに足を運ぼうと決めたきっかけの1曲だったので、田淵がカバーすると聞いた時には本当に嬉しかった。わたしが大事に思っていた曲を彼も同じくらいに…いいや、それ以上に大事に思っていた。ある種の相思相愛かもしれないと、聴く前からわくわくした気持ちでいっぱいになっていた。

 

ただ、「デネブとスピカ」は自身が女性声優ユニットに向けて書いた楽曲だ。正直に書くと「どう歌いこなすかで吉と出るか凶と出るかがはっきり分かれそうだな」とも思っていた。だが、再生ボタンを押した瞬間に「あ、これ好きなやつだ」と思った。それとともに、素直に「かわいい」という感想が出てきた。おおよそ一般的には40歳の男性へ向ける感想ではないことは重々承知しているが、こう書かずにはいられない。

 

原曲は女性ボーカルなこともあり、ピュアな恋心…色で例えるなら淡いピンク色のイメージだが、このカバーは宇宙に星空が広がっていくような、青色のイメージを浮かべた。

生まれた時の性別、これまで歩んできた人生(経験とも言う)、そして自分の年齢は変えることができない。男性の喉仏はわたしには無いのでこのキー(原曲から-9らしい)は絶対に出ないことから、ある種の憧れのような…聴く度にそれに似た感情になる。

 

 

10.或星/多次元制御機構よだか

わたしが多次元制御機構よだか(以下“よだか”)の存在を知ったのは2025年に入ってからだ。この曲の歌詞について「UNISON SQUARE GARDENみたい」とXで話題になっていたのを見たのがきっかけだった。

24色じゃ足りないぐらい 色々あったね

フルカラーで蘇る

それを知ってから暫く経ち、多次元制御機構よだかがわたしの都合の良い日程でライブをしてくれると聞いた。「田淵がサポートベースをしてるなんて珍しくないか…?ちょっと聴いてライブ行ってみるか」くらいの軽いノリが、多次元制御機構よだかというソロプロジェクトとの邂逅となった。

初めて観たよだかのライブは東名阪ツアーの大阪公演。サポートミュージシャンは田淵と、彼とTHE KEBABSやあらゆるところで一緒に演奏をしている鈴木浩之さんだった。よく知っている2人の演奏に安心感に近い感情になりつつ、多次元制御機構よだかの音楽を味わった。「或星」ではないが、ライブを観て涙した1曲もある。多次元制御機構よだかのことが一気に大好きになった夜だった。その時の感想を一部引用する。

林さん、MCで「(多次元制御機構よだかという居場所を)見つけてくれてありがとう」とも言ってたけど、こちらこそこの場所を作ってくれてありがとうって気持ちです

どこから湧いてきたのか分からない懐かしさ、たぶんそれから来てるのかもしれない

この感想にもあるように、多次元制御機構よだかの音楽は懐かしさと新しさが融合しているように思う。そんな音楽に大好きなバンドマンの歌声が乗るのだ。そりゃ最高になるに決まっている。

力強くも優しいサビに、語りかけるような2番パート。レコーディングというより目の前の人に歌ってくれているような気さえしてくる。彼がこの曲のカバーをしているライブなんて見たことないはずなのに、歌っている風景がはっきりと見えてくるのだ。

 

 

11.シュガーソングとビターステップ/UNISON SQUARE GARDEN

田淵智也はわたしの人生で信頼を置いている人間の1人だ。彼のことなので「カバーするなら何かしらユニゾンの曲は入れてくれるだろう」とは思ってはいた。だがこんなにもストレートにバンドの代名詞である曲を収録するとなると、歌でどう表現したのかとても気になっていた。

いざ聴いてみると、“気取らないかっこよさ”と表現すればよいのだろうか。ただ居るだけで、歌うだけで、聴き手が楽しめてしまう1曲に仕上がっていて感動した。新録したギターの音色やユニゾンで普段歌っている斎藤さんのハモリにも20年同じバンドを続けてきたメンバーとの絆や愛が向けられていると感じる。

 

サビの“ママレード&シュガーソング”という歌詞を例に挙げると、斎藤は“ママレード[ニ]シュガーソング”と敢えて歌詞の音を消しているように聞こえるのだが、田淵は“ママレード[エン]シュガーソング”とはっきりと発音しているのが印象的だった。この曲は何万回と聴いているのに歌い手によってここまで変わるのかと驚いた。同じ曲でもこんなにも違う感じ方ができるのは発明だと思う。

 

全体的な話をすると、原曲の斎藤ボーカルは革靴でステップを踏んでいるようなイメージだが、田淵はスニーカーでスキップをしているイメージを聴く度に浮かべる。わたしにとってはどちらも大好きで、大切な足音となった。

 

 

最後に

田淵智也の考えや思いつきに振り回されて、わくわくさせられる人生は本当に楽しい。その楽しさを、今度はわたしが誰かに分け与えられる人でありたいと思う。

改めて、40歳おめでとうございます。これからも沢山の人の心と身体を躍らせてください。

私の人生の半分は、畑亜貴と田淵智也(の楽曲)でできている

思えば、人生の半分はこの2人の作った音楽とともに生きている。畑亜貴さんと田淵智也さんである。

(もっと細かく書くとこだまさおりさんやヒャダインさんなど多数のクリエイターの音楽を聴きながら大人になったが、今回はこの2人に絞って書こうと思う。)

 

最初にわたしが出会って名前を覚えたのは畑亜貴さん。言わずと知れた天才作詞作曲家で、「ラブライブ!」シリーズの楽曲を多く手掛けていることで有名。

記事を書くにあたって初めてちゃんと調べたんだけど、あまりにもわたしの人生の中で畑亜貴さんに世話になりすぎていてびっくりした。これまでの自分の人生23年間のうち12歳〜17歳くらいまではガチのアニメ&声優オタクをしていて、オタクになった初期に聴いたアニソンには確実に畑亜貴がいる(と思うくらいには知ってる曲が多い)。最早ちょっと怖いまである。

畑亜貴楽曲との出会いのきっかけは、「アイカツ!」シリーズの1番最初、星宮いちごちゃん世代のOP主題歌「Signalize!」である。

正確に書くとアイカツより後に「ラブライブ!」シリーズのμ'sを好きになり、畑亜貴さんがそのアニメの全楽曲を手掛けていることに驚いたのち、彼女のことを調べていたらアイカツで既に知っていたといわけである。当時のわたしは小学6年生くらいだったかな。この時点でアイカツラブライブを通っているので、これまでちゃんと観たアニメ=畑亜貴楽曲が使われているということになる。

畑亜貴さんの楽曲はアイドル活動を頑張っている、もしくは歌って踊る女の子ととても相性がいい。先述した「ラブライブ!」μ's楽曲の中でわたしが特に好きなのは「Dancing stars on me!」のこの一節。

もっともっと踊らせて

みんなみんなとまらない

今日だけ魔法使い どんな夢を見ようかな

もっともっと踊らせて

みんなみんなとまらない

涙は青春のダイアモンド

君を飾る光

アニメでは、μ'sのメンバーたちがハロウィンっぽい衣装に身を包んで歌い踊っていたのがとても印象に残っている。アニメの録画は何度も見返したし、楽曲丸ごと好きになった。ラブライブシリーズはゲームをプレイしていなかったので(当時所持していたスマホの容量の問題でインストールが出来なかった)、当時はアニメに出てきた楽曲しか知らなかったのだが「これからのSomeday」「KiRa Kira Sensation!」「Happy maker!」などは登下校中に聴くのではなくてセルフで歌いながら歩いていた。いくらなんでもおもしろオタクすぎる。

上記2作品を知ってからは畑亜貴さんのことを意識して楽曲を聴いたり、アニソンを耳にした時に「これは誰が作った曲なんやろ…?」と調べる癖がついたように思う。他作品だと、遡って「もってけ!セーラーふく」「ハレ晴れユカイ」「恋は渾沌の隷也」なども好きになり、その後中学生のわたしを全体的に(?)狂わせた「暗殺教室」の1期OP主題歌「青春サツバツ論」も勿論大好きになった。サブスクには加入していなかったものの、家族が購入していたゲーム・アニメ雑誌や自宅のTV、YouTubeなどから情報を得て畑亜貴さんの楽曲を沢山知ることが出来たので、インターネットのある現代が本当に有難い限りである。

 

対して田淵智也さんはというと、実はUNISON SQUARE GARDENがきっかけではなくアニソンがきっかけで出会った。畑亜貴さんの楽曲を知ったすぐ後くらいだったと記憶しているので、こちらも12歳前後だったか。ある日の夕方、何気なくつけたTVで放送されていたアニメ「電波教師」のOP主題歌に一聴で心奪われてしまったのだ。声優ユニットのスフィアが歌う「vivid brilliant door!」という曲である。

この話は本当に何億回でもしたいのだが、当時のわたしは田淵智也というミュージシャンの名前も、UNISON SQUARE GARDENというバンドすらも知らなかった。それなのにも関わらず、テロップに出てくる歌詞を必死でメモして何度か口ずさむだけでこの曲を覚えてしまっていた。音楽の詳しいことは分からなかったけど「なんかいい曲だな、覚えたいな」という本能的なものが働いた結果だと言える。

それと同じ頃、ニコニコ動画を漁っていたら歌い手であるまふまふさんのカバーした「シュガーソングとビターステップ」を見つけユニゾンの曲を知ることとなり、2017年頃に父がユニゾンのCDをアルバムを中心にレンタルしてきてくれたことも手伝って気づけばほぼ毎日UNISON SQUARE GARDENを聴くようになっていた。そして大阪・舞洲でのバンド結成15周年ライブに参加したことが「このバンドを追いかけよう」と思った、わたしの人生の転換期となった。

ニゾンにハマったくらいに知ったこの曲はずっとずっと宝物でMVも大好き。今年もこの曲をライブで観ることができてとても嬉しく思います。

わたし自身、ユニゾンにハマったのは8年ほど前ではあるものの田淵曲を知ったのは10年前という、ある種ちょっと特殊なオタクをしている。「わたしの人生の半分は田淵智也の曲を聴いている」と表現すれば結構大きなものだと感じるし、本当にいつもありがとうという気持ちでいる。絶対に直接感謝を伝えたい(田淵智也さんのカバーアルバムのサイン会は当てます)。

 

というわけでわたしを構成している音楽のお話でした。お二人を知った当時は知らなかったが畑亜貴さんと田淵智也さんは2015年よりQ-MHz(キューメガヘルツ)という音楽プロデュースチームの一員でもあるので、自分の好きな音楽はやはりどこか共通項があるものなんだなぁと思うこととなった。

機会があれば他の音楽の話もしたい。(「プリキュア」シリーズや「アイカツ!」や「プリパラ」など女児向けアニメの楽曲も語れます…!)

それではまたどこかでお会いしましょう。

V6はあたたかいおうち〜おすすめ曲30選〜

V6の全楽曲サブスク解禁が発表された日に「フォロワー!V6を聴いてください」とXのTLに放流したのはいいものの、初手で聴くにはおそらく有名曲ばかりに偏ってしまうことを想定し僭越ながらオタクが選曲してみました。名が知られているだろう曲を中心にしつつ個人的に大好きでずっと胸に残り続けている曲を間に挟むように並び替えたりと、曲の流れもめちゃめちゃ熟考しました。

今回はそのために作ったプレイリスト、30曲を1曲ずつ紹介していく記事です。

今回は一般論で言うところのユニット曲(20th Century名義/Coming Century名義・その他の組み合わせ)と、メンバーソロの楽曲は記事上の解説がややこしくなる可能性があるので敢えて入れていません。本当のところ、20th Centuryなら「オレじゃなきゃ、キミじゃなきゃ」、Coming Centuryなら「silver bells」が好きなのでまた機会があれば記事にしたいな。

わたしがV6を好きになったのは高校生の時なので2020年の初頭だったかな。V6を長年推している同じ年のお友達が教えてくれて、素敵なグループだなぁと思ってどんどんハマっていきました(個人の活動やユニット等を書き出すとそれはそれはキリがなくなってしまうので、今回はV6のお話に限定して進めていきます)。

V6としてのライブは解散までにギリギリ観に行けなくて現地の思い出はゼロ、彼らのことを長く応援してきたファンの皆さんからしたらわたしはいつまでも初心者の壁は越えられないけど、「この円盤で観たこの曲が良かった!」とか「この曲のここが好きだ」を30曲にぎゅっと詰めました(初心者なら10曲くらいが聴きやすいとは思うんだけど無理だった…オタクは絞れない生き物)。それでは1曲ずつ紹介させていただきます。

 

MUSIC FOR THE PEOPLE

言わずと知れたデビュー曲。V6のことを詳しくは知らなくてもこの曲は知ってるって人は多いんじゃないかな。まずはこの曲から始まらなくちゃ。

 

グッデイ!!

この曲は万年わたしの目覚ましの曲として活躍してくれています。「例えば見つめるだけで分かることがある 君が多分その人だってさ」という、じんわり愛になってゆく歌詞が好きすぎる。今のところまだ予定はないけど、もし出来るのであれば結婚式のお色直ししてから登場する時に流したい。

 

Darling

「V6といえば」と言われて何曲か思いつく中でも、割とポップでお茶の間でも親しみのある曲かなと思います。サビあたりのゆらゆら〜ってするダンス(?)が好きです。

 

over

曲はじめあたりの「道に迷った時でも逃げ出さない強さ 誇れる自分でいよう」という歌詞、V6が歌うからこそ強さを貰える気がします。

 

TAKE ME HIGHER

ティガ〜〜!わたしはウルトラマンティガ世代ではないんですが、メンバーの長野博さんが主演をしていたと聞いています。ライブでバチバチになるのが好き。

 

WAになっておどろう

わたしの人生、WAになっておどろうを常に掲げています。「悲しいことがあればもうすぐ楽しいことがあるから信じてみよう」はお決まりのおまじない。

 

愛なんだ

この曲はV6の中でも1番と言ってもいいくらい有名だと思うんですが、やっぱりわたしもファンへの入口(というかファンじゃなかった小さい頃から知ってた曲)はこれだった気がします。V6の番組「V6の愛なんだ」を、短い期間とはいえリアルタイムで観れて嬉しかった思い出が蘇ります。

 

Air

V6って重すぎない優しい愛の曲が多くて(個人的には恋を通り越して愛だと思っている)、この曲もまた良いんだ…。1番サビ前の「君がそばにいることに慣れてた 空気みたい やっと気づいたんだ」「ここに君がいなくなれば僕は生きられないから」っていう歌詞が本当に大好き。

 

HONEY BEAT

「V6の中で1番好きな曲は?」と聞かれたら迷わずこれを選ぶくらいには大好き。サビで「笑って」って言われるから、この曲流されたら自然と笑顔になっちゃう。

 

Can do! Can go!

大好きで、大切な曲です。聴く度に胸がぎゅっとなります。わたしは現在V6以外にもSTARTO ENTERTAINMENTのアイドルを沢山推していますが、推しさんは全員踊ったことのある曲(のはず)。わたしのV6のファン歴は比較的短かったけど後輩たちにも踊り歌い継がれていくことは嬉しいなと思うこの頃です。

 

Supernova

V6さん、暖かい愛の曲や自分や他人を鼓舞する曲も得意だけど色気のある曲も大得意なんですよね…。誰かわたしとこの曲が収録されたアルバムツアーの円盤一緒に観てくれませんか?(1人で観たら好きすぎて大変なことになるので)

 

バリバリBUDDY!

こういう、シンプルに元気出る曲もかわいくて大好き。ちょいちょい曲中に合いの手を入れられるのも楽しいです。

 

愛のMelody

結婚式で流したい(2回目)、優しい愛の曲です。かっこいい男たちがこんなふわふわな愛で包んでくれるの、本当に惚れ惚れしてしまうので是非一聴ください。

 

GUILTY

メロディーが好きでプレイリストに入れさせてもらったんだけど、歌詞ちゃんと読んだら大変なことになってましたね…。でも「こんなV6もいかがですか?」という意味を込めてこのままにしておきます。

 

スピリット

この曲に乗せてペンライトふりふりしたかった〜…!わたしが目覚ましにセットしているV6の曲、その2です。1番のサビ後半の「かなう夢もかなわぬ夢も かけがえのないものだよ」という歌詞に力をもらえます。

 

will

こちらもメロディーが好きでプレイリストイン。ゆったりしたV6を堪能できます。みなさん歌が上手いのでいつまでも聴ける心地良さがあり好きな曲です。

 

刹那的Night

ライブでの演出が大好きです…!かっこいい男たちがキメキメに歌い踊るところは必見です。

 

MAGIC CARPET RIDE

おしゃれな曲なので散歩しながら聴きたくなる1曲です。V6解散後は三宅健さんのソロコンサートにもセトリ入りしたのが記憶に新しい。

 

太陽と月のこどもたち

毎年誕生日好きになるとこの曲が聴きたくなります。わたしに子どもが生まれたら絶対に聴かせる曲のひとつです。

 

PINEAPPLE

個人的におしゃれだと思うV6楽曲、その2。歳を重ねたからからこそ出せる雰囲気が存分に味わえます。

 

素敵な夜

この曲がサブスク解禁されて本当に嬉しい。CDで聴いた時も6人のハーモニーが綺麗で好きだったんだけど、V6解散後には20th Centuryのライブでセトリ入りしていてさらに好きになりました。

 

Sexy,Honey,Bunny!

V6の中でもこの曲と類似したジャンルはあまり無いんじゃないかな…。ちょっぴりオトナなラブソング!この曲は無くてはならない存在です。

 

MIRACLE STARTER〜未来でスノウ・フレークス〜

冬になると聴きたくなります。サビ前の「舞い降りた雪をみつけ泣き止む子供 そんな風に驚いてたい」という歌詞に純粋さが見えるところが好き。

 

by your side

結婚式で流したい(3回目)。V6は本当に愛の曲が素晴らしいのでいくらでも結婚式で使いたくなる。この曲は退場時に流したい…。「I always by your side」、わたしが言いたすぎる。

 

Believe your smile

「by your side」→「Believe your smile」というセトリの流れになるライブがあるのでこの順番にプレイリストイン。この曲も聴いたことある人は比較的多いかな?この曲を好きな人に流されたら嬉しすぎて泣いちゃうかも。

 

大人Guyz

かっこいい男たちが、ある円盤のこの曲でおふざけモードになってるのが好きなのでプレイリストインしました。曲としては大人買いをしていくストーリー(?)になっていて楽しいです。

 

The one

この曲だけ本当に毎度毎度泣きそうになる。それくらいに優しさと愛が詰まっている曲です。わたしが結婚式をしたとして、両親に手紙を読む場面で流したい。

 

Crazy Rays

V6のライブでは未披露、解散後の三宅健さんのソロコンサートではセトリ入り。音楽的にころころしてるポップな感じが可愛いんだけど、V6の歌のうまさが随所に感じられて好きです。

 

95 Groove

V6のラストライブ、セトリの最後の曲に選ばれました。ラストライブは配信で観ていたんですが、ゆるりとした音楽に乗せて踊っていた光景を今でも思い出せます。

 

ミュージック・ライフ

お別れの曲で締めてもよかったんだけど、せっかくなら楽しく終わりたかったのでプレイリストの最後にはこの曲を。V6と音楽の繋がりを感じられる1曲です。

 

以上、オタクが選ぶV6楽曲30選でした!それではまたどこかでお会いしましょう。