音旅

文章の世界の住人。主に音楽のお話。

音旅的 今月の5曲-2023年11月編

今月分も書いていくことにする。

  • 月内に正式リリースor先行リリースされた楽曲
  • MVのfull ver.が公開されていて公式的な手段で楽曲の全体が聴けるもの

上記のどちらかの条件が当てはまるもので、月内に気に入った楽曲を紹介していくシリーズ記事となっております。先月分(2023年10月編)はこちらからご覧ください。

乱心-RANSHIN-/Hiromitsu Kitayama

「北山さんってこんなに凄い人なの!?」というのが第一印象。余談だけど、アーティスト名義は「北山宏光」ではなく「Hiromitsu Kitayama」なのおしゃれすぎる…

わたしは約3年前から細く長くKis-My-Ft2のオタクをしているので(2024年初頭にようやくライブへ初参戦する予定)、彼が前の事務所を退所すると聞いた時は様々な意味で驚いたが、現在の事務所であるTOBEへの仲間入りを発表した際は今後の活動でどんなことをしていくのかわくわくした気持ちでいっぱいになった。移籍するという過程を経て今回めでたくソロデビューし、1st Digital Singleをリリースしたという訳だ。わたしは音源を聴き自分の身体に入れた上でMVを観てみたのだが、未だに30代後半とは思えないほど外見が若すぎる。それと同時に何度聴いても歌声の格好良さに魅了されている。グループとして活動している時は良くも悪くも個々の魅力が埋もれてしまっていたので、ここに来て彼の新たな一面を発見できてとても嬉しい。MVだけではなくインスタやX(旧Twitter)等のSNSでは可愛らしい姿を拝見してギャップ萌えすることも多々発生しているので、彼の沼は近いのかもしれない。Dance ver.もめちゃめちゃ良かったのでリンクを貼り付けておく。

 

ジャガーノート/ヒトリエ

ヒトリエの最近のシングルとアルバムリード曲、ずっとハズレがなくて最高すぎる。今回リリースされたジャガーノートら例えるならば「ロックバンドファンが好きそうな音の詰め合わせセット」。絶対にライブで聴きたいと思わせられる1曲だったので、今年の早い段階でこれから開催する12月のワンマンライブを2本も押さえておいて良かったと安心した。この曲を演奏するヒトリエがもの凄く楽しみでもあるし、照明使いがどうステージを映し出すのかもかなり予想がし難く、もはや振り回されたいとも思っている。

久しぶりの新曲を1番に聴きたくてラジオ初オンエアをかなり心待ちにしていたが、期待以上の音楽を摂取することが出来て思わず気分が高揚してしまった。シノダさんの選ぶ言葉は少し前から棘のあるものが多いなぁとは感じていたものの、今回はその棘…良い意味での暴力さが全面に押し出されていて何度も聴いてしまう。これは褒め言葉なのだが、ヒトリエの楽曲は万人受けする訳でも、凄く聴きやすい音楽という訳ではない。だが、刺さる人には刺さってしまうある種の毒のような気がしている。ロックバンドの真髄のようなヒトリエが作る音楽をこれからも変わらず追いかけたいと思う。

 

 

ドキドキする/PEOPLE1

ラジオ流れているのを初めて聴いた際、「これは誰だ!?」と慌ててShazamを起動させて見つけた曲。PEOPLE1の曲だと知った時は驚きとともに納得した。彼らのことはチェンソーマンのED主題歌にて存在と楽曲は少し知ってはいたものの、こんなにド直球にわたしが好きな曲を作っているとは知らなかった…。どうしたってゲーム音のような音が癖になって繰り返し聴いてしまうし、メロディに対する音ハメがうますぎる。今後は彼らも気にしてさらに聴いてみようと思う。PEOPLE1はこの間、わたしが年に数回行くZepp Osaka Baysideにてワンマンライブをおこなったと聞いて「もうそんなに人気なのか…」と慄いた。まずは音楽の聴き込みをしつつ何かのフェスで日程が合えば観てみたい。

 

 

星の降る日に/aiko

人並み程度にはaikoの楽曲を聴いたことがあったのだが、新曲がぶっ刺さりすぎたので記事を通して共有したい。彼女の楽曲だと「カブトムシ」とか「ストロー」はよく聴いていたし、あとマイナーだと思うんだけど「明日の歌」は好きでかなりリピートしたし今でも歌える。

aikoの曲はわたしにとって女々しかったり、あまり共感できるものがなく今まであまり聴くことがなかった(あくまで個人の感想であり、わたしの人生経験が浅すぎるからという理由もある)。彼女の作る曲はキュートな恋愛というイメージが強く、食わず嫌いをしていたのだった。ただ、今回リリースされた「星の降る日に」は話題になっていたのでノリで聴いてみると、比較的恋愛要素が少なめで聴きやすかったのだ。“星の降る日にあなたも降ってきた”って何だか御伽噺の一節みたいで初めて聴いた時に結構どきっとした。単純に表現がめちゃかわすぎる…。

 

 

ポルトロン/名誉伝説

本当にまだまだ知られていないバントなので、前回リリースされた「プロポーズ文句」に引き続き紹介していきたい。個人的に「2023年出会えて良かったバンド」としてひとつ挙げるならば名誉伝説を選びたいくらいに好き。

穏やかだけどもポロロンと音が鳴るような、まるで声をひとつの楽器として扱っているかのようなボーカルが癖になる名誉伝説。バンド全体の音がゆったり聴けるだけではなく、よくよく聴いてみると歌詞もめちゃくちゃに良い。前回リリースの「プロポーズ文句」の歌詞の出し方もなかなか好きだったのだが、今回はシンプルに歌詞として“会いに行こう 幸せに一直線 万有引力に逆らって”がめっちゃ好き。胸がきゅうっと甘酸っぱくなる緩やかな恋や愛を表すのが本当に上手い。

まだまだ名誉伝説名義の楽曲は少ないものの、わたしの好きな他のアーティストが対バンに誘ってほしいバンドの1つだ。今のところまだライブの予定はないようなので、早くライブが観てみたい。

 

以上、2023年11月編でした。12月も良い曲との出逢いがたくさんありますように。