音旅

文章の世界の住人。主に音楽のお話。

“君だけに 伝えに行くよ”

文章を贈られると文章を書きたくなるのはどうしてだろう。今日も自ら筆を執っている。ブログだから正確には筆…ではないけど。

 

こんな何かと騒がしい世の中でも嬉しいことはあるもんだ。希望は捨ててはいけない。

ただのクラスメイトだった隣の席の子に話し掛けてみたら、意外に自分と話が合って友達になったあの瞬間のように、わたしの心の中にじわぁと広がる気持ち。端的に表せば「嬉しい」「好き」という気持ちになるけど、それとはまた違う種類の感情。わたしの持っている語彙力はまだまだ乏しいから言い表すのが難しい

 

この感情の正体はなんだろう

 

とにかく胸がいっぱいになるのだ。嬉しい、という感情だけではない何かもぐるぐると混ざり込んで自分の中に入ってくるあの感じ。また大切なものが増えてしまった。これが小さな画面の中で、それでも現実に起こっていることだから、なんだか現実的ではない現実のような。進歩した現代文明の良さらしい。

感情を紐解いていくと、地球規模で見たらちっぽけなわたしでも、どこかの誰かが拾い上げて認めてくれることが嬉しいんだと思う。

承認欲求に近いもの。人間は誰しもが持ってるもの。なんか書いてて恥ずかしくなってきた

わたしが箱庭の中でひとりっきりで紡いだ言葉が思わぬ形で相手に届き、喜んで貰える。幸せなことだ。誰か見ていてくれる人がいるのなら、わたしは書き続けたい。文字を、文章を生み出し続けたい。普段は自分のためにと思って続けているけど、それだけだったらいつかはしんどくなっちゃうからね、その温もりに頼らせてほしい

 

伝えたいことを自分の思いのままに伝えるのは難しい。だから文字を書きたいと思った感性だけは大事にしたい。伝えたいことが自分の持つ言葉だけで言えないのはなんだかもどかしい。それで相手に伝わらなくなってしまうのはもったいない。ちょうど多感な時期と言われる年頃、この感性だけは周りに流されてしまわないように磨きながら、それから心に留めて大人になっていきたい

 

大事なことは忘れてしまわないように

 

 

 

 

必ず会いに行きます。

この地球のどこかにいるあなたに。

 

 

 

 

 

 

 

 

浮遊する気持ちと君とわたし

自己満足に書いた(もしくは描いた)ものを、人に見てもらえるのは嬉しい

 

実際それが理想だと思う。誰かの為に、と自分を崩してまで社会に奉仕するのは違うとわたしは思っている。某箱庭ロックバンドの影響でこの考えが腑に落ち、わたしはずっと脳内に留めている。自分は何のために生きてるのか、自分のために生きてるんじゃないのか。わたしが見えてないことを見えるように目の前に突き出してはっきりと言ってくれた彼らに感謝。

 

着飾るのも嫌いだ。着飾った自分を相手に好きになってもらったところで、本当の自分を見せてあーあ、となられるのが怖いから。自分勝手。でも効率的だとは思う。

いつだって本当の自分でいたい。今はそれで上手くいっているけど、社会に出たらできなくなってしまうような気がして怖い。偽りを本当の自分にしたくない。

でも本当のわたしは純粋な高校生、なんてものは程遠い。心の奥底は穢れているし、知らなくていいことまで知ってしまっている。そのせいで口には出さないけど心の中で変にマウント取るし、冷めた考えになってしまう。そこらの高校生とは違うんだろうな、高校生らしくない だからなかなか考えの合う友達が出来ないんだろうなーもうちょっと子供らしく生きてもよかったかもしれない、人生はやり直せないからもうそれはできないけど。

そんなわたしでも好きなものはいくつかあるし、心臓が高鳴るものだってある。やっと自分を証明できるものが見つかった。考えの合う、好きな友達だっている。それを胸を張って「好きだ」と言える環境にある今が幸せだ。何もない、けれど幸せなのだ。

 

何もない幸せな日常へ少しのトッピング。

わたしの自己満足なものへ「好きだ」って言ってくれる、評価してくれる君、あなた。星の数ほどいる人間の中でわたしを見つけ出してくれてありがとう。この出逢いは大切にしたいから君の持ってるもの、考えも聞かせてよ。わたしは君のことが知りたい、良ければ教えてほしいな

 

ではまた。

 

XIIX White White

遅ればせながら、ⅪⅨのデビューアルバム、White Whiteの話をしようと思う。このアルバムはⅪⅨのスタートとして最高だ。

 

以下の文章は以前わたしが書いていたもののコピーである。

 

 

 

 

 

 

ⅪⅨが紡ぎだす43分間の世界
~ⅪⅨ「White White」~

呼吸をすることさえ忘れていた。
感情が揺さぶられ、翻弄された
1枚のCDから溢れ出す音楽に。


UNISON SQUARE GARDENのギターボーカル 斎藤宏介と、様々なアーティストのサポートベースとして活躍する須藤優が新しくバンドを結成した。名前はⅪⅨ(テントゥエンティ)。そんなⅪⅨのデビューアルバム「White White」が1月22日にリリースされた。初めて聴くⅪⅨの音楽の世界。想像していた以上に酔いしれてしまった。今日はその世界を私なりの言葉にして文章に投影しようと思う。

 


森の奥深くの暗い洞窟へと誘われるようなWhite White。短いながらもこれから始まるⅪⅨの世界が楽しみでもあり、でもどこか薄暗く、綺麗。その世界に吸い込まれるかのようにアルバムは始まった。たった1分少ししかない1曲目から、この2人が只者ではないことがひしひしと伝わってくる。


それはⅪⅨの世界への入り口、Stay Mellowへと続く。秘密の部屋の鍵を開けた、不思議な世界へとその手を引っ張られる。この曲はMVと合わせて聴くのと音源だけを聴くのでは抱くイメージが変わってくる。音源だけだと想像が膨らみ、MVに増してさらに人間の変態性、フェチズムを感じることができる。また、斎藤の普段は見せない顔や歌声が聴けるのもこの曲の魅力で、ラップを歌う部分もある。メロディーに合っていないはずなのに、これが不思議と曲とマッチしている。強烈なインパクトを残し、この曲は去っていった。


続いてのLight&Shadowでは、ピアノのように弾む音と斎藤の囁くような声、渦巻く夜の世界…と色々な味が楽しめる。深みがある。沈んでゆく。さらに、サビ前のコインの落ちる音がポイントとなって、この曲の世界を加速させる。


“幻”という意味を持つ“Phantom”と同じ読みのFantomeでは、たった一度きりの男女の関係を見事に表現している。聴いた瞬間から良い意味でため息をつきたくなる。“溶ける 溶ける 甘い果実が”。たったこれだけの官能的な単語だけで容易に情景が想像できる。歌詞が直接的ではなく、あえて聴く側が想像を膨らませられるように出来ているのがとても良い。そしてこれは個人的に思ったことだが、曲の前半では女性側、後半では男性側の気持ちを表しているのではないのだろうか。歌詞は変わっていないのに、そう考えながら聴くと、なんだか斎藤の歌い方もなんだか少しだけ違ったように聴こえる。


Answer5は「欲しがる」「星がある」、「信じたい」「新時代」といったように、言葉選びが秀逸だ。ここまでの曲で、ⅪⅨはこんなバンドだと定義していたのがまるで崩れてゆくようなロックサウンドを鳴らしている。ギターが見せ場のパートもあり、ライブで見てみたいと思ってしまう。


長い螺旋階段を登るような音から始まるLIFE IS MUSIC!!!!!。この曲を初めて聴いたのはラジオからであった。ステップを踏むように軽快なリズムと時計の刻むテンポに合わせたというサビ。耳馴染みが良く、とても聴きやすい。


夕映えに紛れて。歌詞自体は少ないものの、そこから感じられる気持ちにじわじわと心を揺さぶられる。コーヒーを淹れながら聴くと良いかもしれないな。


E△7。抱き締めたいと思ったくらいに甘い。まるでミルクティーのよう。聴いた瞬間から今アルバムで一番好きな曲に君臨した。UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介ではない優しさがあるように感じる。彼の歌うUNISON SQUARE GARDENの曲でももちろん優しさは感じられるのだが、それとはまた別の顔である。“笑顔”ではなく“口元が緩む”という歌詞選びが好きだ。Fantomeでもあったが、彼の書く歌詞は必ずしも直接的ではないことが多い。普通では考え付かないようなその表現に物凄く惹かれてしまう。

 

インスト曲の5:03 PM、4:43 AMも素敵である。私はインスト曲、と聞くと敬遠しがちだったが、ⅪⅨの曲は違っていた。このアルバムに添えるような、濃くもなく薄くもないちょうど良い塩梅になっている。と同時に須藤のベーステクの凄さを知った。私は彼のことを知らなかったのだが、このアルバムでアレンジ力やベーステクから人間性に触れることができた。インスト曲とはいえ、思わず聴き入ってしまった。

 

ところで、このアルバムの曲の歌詞は全て斎藤宏介が手掛けている。彼はUNISON SQUARE GARDENで「スカースデイル」と「三日月の夜の真ん中」の詞曲を手掛けたことがあるが、ⅪⅨはその世界観とは全く異なっていた。今アルバムではキツめの言葉がばんばん飛び出したり、そうかと思えば優しさで突如甘くなったり。今までの斎藤宏介の王子様像とは真逆の姿を見ることができる。こんな歌も歌えるのか。凄い。この凄さを表す言葉が見つからず、ただただ圧倒されるばかりだ。

 

 

さて、アルバムの話に戻るとしよう。
XXXXX。エックスと読む。タイトルから感じたのは何か隠しているのかということだ。この曲のベース繰りも怪しさが見えてまた良い。遠くから叫んでいるような…解釈は分かれるだろうと思うが、この曲は私の手には負えない。凄さが集結しすぎている。
ボーカルから始まる、曙空をみつけて。外の景色が少し暗い時間帯にぴったりだ。夜明けのメロディー。今までに聴いたことのない曲調でとても魅力的だ。


ilaksa。この曲はあえて“問題作”と称したい。始まりは普通の曲と何ら変わらない。だが、曲が進行していくにつれ、決して踏み入れてはいけない領域に足を踏み入れてしまったような気がした。それに気がついた時にはもう遅く、後戻りはできなかった。あなたは誰だ。そう考えているうちに曲が終わってしまっていた。彼の特徴的な声の高低差を活かした、溺れゆくように魅力的な曲になっている。


アルバムを締めくくる、Saturdays。街をゆくパレードのようだ。
これまでの物語で様々な出来事があった。嬉しいことも、楽しいことも、そうじゃないことも。それらをすべてひっくるめて、洗い流して、新しい自分になっていける。また素敵な土曜日が訪れますように。そのパレードの主は私の目の前まで来て、微笑んだ。そうしてこのアルバムは幕を閉じた。

 

 

全て通して聴いた感想としては、この二人はとんでもない人達だった、ということ。彼らの才能の2乗は言葉にできないほどの力を持つということ。ⅪⅨは必ず売れる。そんなパワーを秘めたWhite White。彼らのこれからの活躍が今から楽しみだ。

 

 

 

コピーしてから気づいた、よくこんだけの文章書けたな……??ちょっと引いた

 

ではまた。

 

 

like you…

またダメな人を好きになってしまった。

 

わたしは両性愛者である。

わたしの持つ好意というものは、自分自身の心の中に常にいる女の子と男の子が認めたら心惹かれ、晴れて「好き」となる(と思っている、わたし自身の自覚はない)。理解し難いが多分そういうこと。だから惚れっぽい性格なのである。この性格のせいで失恋続きだからめんどくさい。

 

最近はリアルの恋愛も少なくなってきた。まぁこないだまでは好きな人いたけど、それにも波がある(ってうちの男子部員に指摘された)ので、今は大して燃えているわけではない。それよりもうちの推しの顔がいい

 

某箱庭ロックバンドの3人はずっと好きで好感を保っている。だが1か月前ほどに別のバンドで推しさんをまた増やしてしまった。大丈夫かわたし

 

かわいい、性格がいい、いざとなるとコミュ障、個性的でおしゃれ、正直なとこ、声がすき、

(全部男性に向けての言葉ね)

もうこれだけ好きな部分がぽいぽい出てくるのがこわい、好きになってから深くまで行くのが早すぎる

 

人間ってこわいよなぁ、自分にないものを持ってる人を好きになっちゃうんだもん。わたしが惚れっぽいということは自分に足りないものがたくさんあるんだなと思う。精進しような

 

好きだよ、だいすき

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

UNISON SQUARE GARDENの推し曲を語るだけの記事

私がUNISON SQUARE GARDENというバンドを知って、もうすぐで早5年になる。もちろんユニゾンの曲は全て好きなのだが、今回はあまり注目されないB面曲から2曲を取り上げて話を進めていくことにする。

B面ツアー行かなかった(正確には学校のテスト期間被ってて行けなかった)のは一生の後悔になりそうなので、そのパワーで書きます 無理やりでも行けばよかった…あと10年後くらいにもっかいやってほしい、その時は必ず行くからよろしくなUNISON SQUARE GARDENさんよ……

分にとって本当に大事で思い入れのある2曲なので、長くなるかもしれない愛を聞いてほしい。……聞かなくてもいいけどとりあえず書くね。自己満文章のはじまりはじまり。

 

 

 

 

 

UNOストーリー

この記事で紹介する1曲目は、UNISON SQUARE GARDENの中でも有名な「オリオンをなぞる」のB面曲である。

何が好きって、これユニゾンの曲でも珍しいラブソングなんですよ…わたしは元気出したい時に聴いてます

(ここでユニゾンのラブソングを例でいくつか挙げておくと…「ラブソングは突然に~What is name of that mystery?~」「クロスハート1号線(advantage in a long time)」「Miss.サンディ」「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」かな。今ちょっと自分の脳内と音楽アプリ漁ってきて独断と偏見で選んだので異論は認めます)

 

「UNOストーリー」

この曲の出だし、何だと思います?

 

 

 

 

 

あ、今歌詞だと思ったでしょ実は違うんです

斎藤宏介の息継ぎなんです(発想が変態)

 

「(スッ)君だけに~」と始まるから初めて聴いた時のわたし、大パニックでしんだ

普段息継ぎなんてほぼ聞こえない斎藤宏介、この曲だけはめちゃくちゃ聞こえます。珍しい…いやPhantom Jokeの方が絶対に息継ぎ難しいはずなんですけど??逆にPhantom Joke歌えちゃうのなんでですか???おしえて

 

歌詞の話。

“君だけに伝えに行くよ 誰にもさ聞かれない様に”

“君だけに伝えたいから できるだけ近くまで行くよ”

 

…このフレーズ、最上級の好きだと思ってるんですけどどうですか…正直MONGOL800の「小さな恋のうた」より好みです

(有名曲より物好きバンドのB面曲が勝ってしまうわたしの世界)

“君だけにしか聴こえない歌”より、“君だけに伝えたいから(君の元へ)行くよ”の方が素敵…あの、こちらに来てくれるのはひたすらにやばいなって思ってます(語彙)

 

ちなみにこれイントロどんです まだイントロなんです、ここからユニゾンらしい名言のようなフレーズが立ち並びます

 

“テレビのノイズに起こされて憂鬱な

どうでもいいことを耳に入れて意味とか、

あるのかな”

 

“本当は答えなら昔から知ってるよ

どれほどのさヒントを貰っても

結局、自分次第”

 

“思い通りに行かない 沢山あるでしょう

そんな時は少し立ち止まって

ブラブラお買い物でもしよう”

 

“安心って言葉は きっと退屈の裏返し”

 

歌詞がつよい。田淵智也本気出し過ぎでは??B面ですよね???

おそらくシングル表題曲に詰めるべき歌詞力を間違えてB面に入れちゃったんだと思う(個人的偏見)。それくらいには良い歌詞が集まってる

 

ここが一番言いたい話なんだけど、

この曲ラストの歌詞書くからみていって

 

“こんなに君が好きだし

こんなに君を励ませるし

こんなに君を抱きしめれるから

できるだけ近くまでいる”

 

甘くない??しんどい。

ニゾンの曲でこんなに恋愛的に甘いのを初めて聴いたわたし、やっぱりここでもパニックになってしんでた。

そしてこれをイケメン王子様ギタボの斎藤宏介が言ってるっていうね…いやいや甘過ぎる……そして最後に持ってくるのズルいです田淵先生……

 

ニゾンを普段聴いてる人は分かると思うけど、ユニゾンが作るラブソングは「愛してる」の数が圧倒的に多く、なかなか「好き」とは言わない傾向がある(わたしの偏見。歌詞で「好き」って1回でも言ってるのはさっきも例に挙げた「クロスハート1号線(advantage in a long time)」と「一人思うは雨の中」くらいだったと思う、たぶん)。

だが、このUNOストーリーでは最後の最後の一番良いところでどかんと言ってしまっている。いやあんなに頑なだったのに良いとこで言っちゃうのなんなん すき

斎藤宏介にこのセリフを言わせる田淵智也は絶対に、この曲がわたしたち(リスナー)に与える影響を計算してた、なんて罪深い男……

なんか歌詞の話ばっかりになってる、音楽的な話も少ししていきます (詳しくはないから抽象的になるよ)

ラブソングの割にはドラムとベースが全面に押し出されてて強いなぁという印象です (これは感じ方の違いかもしれないけど)

分かりやすく言うと、ただ甘いだけのラブソングじゃなくて恋愛における切なさや現実もしっかり教えてくれてるんだと思う

あとは背景の音とボーカルの良い意味での合わななさ。背景の音はバラバラっとしてるのにボーカルで統一されている。この音にこの歌詞乗せて歌えるのユニゾンくらいじゃない…?

(あとB面曲だとあの舞洲でやってた「さわれない歌」も今紹介してる2曲に負けないくらい好きなんですが、UNOストーリーは実質、さわれない歌のいとこくらいにあたるんじゃないかと思っている。考え方が繋がるところがあったりするから良ければ探してみて)

…めっちゃ長なった、そろそろ2曲目いくね

今から書く2曲目の方がおそらく話長いから脱落するなら今です さぁ遠慮せずにどうぞ、どうぞどうぞ。

 

ここからの話を読むって決めた人はわたしが勝手に勇者認定します

 

 

ノンフィクションコンパス

―※読まなくてもいいゾーン※―

シングル「桜のあと~all quartets lead to the?~」のB面。ちなみに『夜桜四重奏OVA第2弾~ツキニナク~のOP。

…っていう予備知識はこの記事を読む上ではいらないです。一応タイアップ曲でした

わたしこのアニメ観てなかったから全然わかんないけど

 

いつかのライブで披露した時の仮タイトルは「世界の真ん中、心の真ん中」って田淵さんがラジオで言ってた。この時点でめちゃくちゃ素敵じゃない???なんかこういうタイトルの漫画なかった?

 

個人的にはこんな良い曲をB面に埋もれさせるのはもったいないと思う。B面曲だからこその良さもあったりするんだろうけど、ユニゾンがもしこれをシングル表題曲にしてても今のわたしだったら確実にCD買ってた

―※読まなくてもいいゾーンおわり※―

 

 

なんでこの曲にここまで心惹かれてるかというと、わたしが中学生だった頃の出来事にその理由がある。ここからが大事ね

 

 

高校受験を控えている頃に、わたしはこの曲と出会った。

父が桜のあとのCDをレンタル落ちで買ってきてそのままCDステレオの前に置いていたから、わたしがそれをたまたま手に取って聴いた。端的に言ったらただそれだけのことなんだけど、この曲がわたしに与えた影響はかなり大きかった。偶然の出会いってこわいな

 

まぁその時のわたしは、「UNISON SQUARE GARDEN…?あぁ、シュガーソングとビターステップ歌ってるバンドかぁ」くらいの認識。

(シュガソンで一応ユニゾンとは出会っていたよ、ここでハマっとけばよかったのにほんとわたしもったいないことしたな……)

で、そのCDについては、桜のあと…?なんか表紙すごいな?とか思ってた。息抜きに聴いてみようとCDをステレオにぶっ込んだのが全ての始まり。おーるかるてっとりーりーとぅせい!の後に来た「ノンフィクションコンパス」。イントロから心を揺さぶられた。

 

…なんだこの曲は。あの時のわたしは音楽で心揺さぶられたとかそんな素敵な感情は持ってなかったからそう思ってはいなかっただろうけど、最初の出会いから数年経った今も少しは覚えている衝撃。これまで聴いたことのない音楽と出会ってしまった。

 

 

歌詞の話をしたらキリがないから~とか言いつつします。好きなので

 

“消せるはずのないこんな想いを

抱いて街を行け”

 

受験期に聴いたからもう受験ソングにしか聴こえなかった。

 

この時のわたしのバックボーンを少し説明しておく。わたしは行きたい高校を小学6年生の時から決めていて、絶対にその高校に合格したいと思っていた。理由としては、とにかく家から近かったから(徒歩5分レベル)。単純すぎないか

まぁそれだけで決めるのは良くないので何度か見学に行った。見学に行ってみると、部活も楽しそうで、とにかくその高校に通う生徒が生き生きとしていて、キラキラと輝いて見えた。その時にここに入学したいという気持ちが更に強くなった。合格したいという気持ちだけは誰にも負けなかったと思う。わたしは幸せなことに一般入試よりも約1か月先に行われる推薦入試を受けさせて貰えることになり、その試験を控えていた(多分入試1~2週間前くらいかそれくらいの)時に何の偶然かこの曲に出会った。

 

そんな状況下で、“消せるはずのないこんな想いを抱いて街を行け”“手荷物は嘘以外の気持ちと少々の自信過剰”なんて言われてみ?背中押されるに決まってる。

この曲については歌詞が物語のようになってるから全部見てほしい。一部だけ載せるのはこの曲に失礼だからね

 




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スクショ貼ってみたよ

(引用元→ノンフィクションコンパス UNISON SQUARE GARDEN - 歌詞タイム)

 

B面だからMV作られてないけど(※スノウリバースは例外)、B面アルバムCDか桜のあとのCDをレンタルするか買ったら聴けるからほんとに、まじで1回でいいから試聴してほしい

 

(ちなみにわたしの夢は自分の出身高校で「ノンフィクションコンパス」のMVをわたし自らがカメラマンになって3人を映し、手掛けることです。この曲はMV観るまでしねない)

 

この曲のいいところは、一言も「君」とは言わず、一人称が「僕」というところにあると思う(登場人物的に「僕」しか出てこない)。つまり、ただ「僕」を鼓舞する歌であるのに、リスナーからしてみれば自分をこの歌の世界に重ね合わせて、まるで自分のことのように聴けるというわけ。きっと田淵智也はリスナーのこと励まそうとかそんなことは一切考えてないんだろうけど、わたしにとっては励まされる大いなる存在でしかない。勝手に励まされている。これぞユニゾンの歌だ。

 

UNISON SQUARE GARDENは「自分たちのため」にバンドを続けている。歌で誰かの心を動かそう、とかそんな事は一切考えていない。自分たちが楽しいと思うことを続けているだけ。けれど、それがわたしみたいなリスナーを励ました。その当時のわたしはこんな背景すら知らなかったけれど、今となってはなんだか不思議な運命を辿っているような気がする。本格的に惹き付けられる要因になったのも、この“ファンに媚びない”という部分が大きい。

 

話が少し逸れたが、ノンフィクションコンパスで励まされたわたしは受験前日の寝る前、布団の中でもこの曲を聴いていた。そして迎えた入試当日。推薦入試では面接があり、練習では上手くいっていたものの本番では色々とやらかしてしまった。あぁこれはダメだったな、落ちたなと思っていた。そして来たる合格発表の日。受験番号が看板で発表された中にはわたしの番号。無事に合格していた。

今もその高校に通う身である。(エピソードだけ書いたらなんかドラマチックだな…)

 

まぁそんなこんなでノンフィクションコンパスという曲は未だにわたしを惹き付けて離さないし、受験ソング=ノンフィクションコンパスである。どんな受験ソングよりもこれに勝てるものはないと思っている、今も変わらず。(出身高校でMV撮りたいというのはこういうエピソードもあってのことである。ユニゾン公式さんには是非とも検討して頂きたい)

 

B面曲なのにこんなに好きになってしまって狂うくらいには愛を手向けている曲だ。ライブで聞けないとかありえない。わたしは未だに聴けてない。1回でいいから生で聞かせてほしい。(わたしの好きなノンフィクションコンパスのライブ音源はCatch up,letency初回版についてくるOne roll,One romanceツアー音源です あれはだめ、好きすぎて頭抱えた)

 

 

音の話してないわ。します

聴き心地良すぎて住みたい、というのが率直な感想。大事すぎてたまにしか聴かない曲ではあるけど、久しぶりに聴くと好きが溢れてしまう。ギター・ベース・ドラムのバランスが良いのはもちろん、走るような背景が見えてくる。わたしに関しては受験と重ね合わせていたから合格発表の時の情景までもが見えてくるのだ。2回目の“大丈夫だよ”という歌詞の時、聴こえる音をボーカルだけにするって誰が考え付くの?ちょっと天才すぎる

この音に好きすぎる歌詞。好きでしかない。好き、というより尊敬に近いものがあると思う。

 

 

歌詞にはない部分の話。

この曲には「ラキラキラキラ」と歌う部分がある。この曲を作った田淵智也がどういう意図で入れたのかは知らないが、わたし自身は“ラッキー”と“キラキラ”をかけているのではないかと解釈している。単純なことなのに語感の良さに紛れて最近まで気づかなかった。あの人は言葉遊びが好きだからね。こういうかわいい組み合わせがあってもいいのかもね。あくまでわたしの解釈。

 

 

ここまで読んでくれたそこのあなた。お疲れ様でした。どうでしたか、愛が重すぎるファンの話は。自分でも書いててどこで終わればいいか分かんなくなってきたのでそろそろ締めます

 

UNISON SQUARE GARDENの作る曲は表題曲・アルバム曲だけが魅力的なのではない。B面曲も含むすべての曲が素晴らしい。それは、UNISON SQUARE GARDENがどこの部分も手を抜かずに曲を作るロックバンドであるから。わたしはそんなB面曲に今も惹かれ続けている。それをちょっとだけ形にしたのがこのブログでした。まだ語り足りないところはあるけど、全部語ってると朝からやっても日が暮れます。ノンフィクションコンパスに関しての話はまた書きたい、ん~…書いておきたいとは思うので、その時は気ままに読んでやってください。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無題の青

高校生のうちに考えておきたいことを書き出しておきたいと思う2月。この記事を書き始めた今日は5日か。あと一年もしないうちに私の高校生という身分も終わる。Twitterのお友達でこの4月から高校生という子もいた。若いっていいな 

 

私はもうちょっとだけJKな訳だが高校生らしいことといえば部活くらいしかしていないような気がする。部活の話もしておきたいが長くなりそうなので割愛。1年生の頃はほとんど何も考えず呑気に学校に通っていたな、なんとなく掴み所がなかったから。 それが良かったと今となっては思う 好きなものが散乱していて片付いていなかった私の世界がまとまり始めたのは去年の9月あたりだった ここで高校2年生の話。

 

彼らに初めて出会ったのは約4~5年前。UNISON SQUARE GARDENという、私の世界の真ん中で音を鳴らす神様のような存在。

本格的に彼らを意識し始めたのは去年の7月の大きなライブに行ってからだったが、出会い自体はそれより前だった この月のライブを機に世界が一変してこの人たちに一生を捧げたい そう思った。9月が終わるまで踏み出せずにいたがようやく決着がついたのが翌月の11日だったみたいだ まあ9月は前年も行ったアニメイベントがあったしな、仕方ない

 

とまぁこんな感じでアニメオタクからロックバンドの1ファンへの変遷を遂げたわけだが多少なりとも影響があった サブカルオタクじゃなくなった訳からTwitterのフォロワーが減ったし(これは私が宣言したことだから別にいいんだけど)、高校でやってた研究がアニメ絡みだったからどうしようかと思った 一応発表は終わったし良かったけども。大好きなものが代わってしまうとこういうことが起こるんだな初めて知った

 

その箱庭ロックバンドにハマってから、「本当の私」が形作られていった。何にも誤魔化されない私。居心地がいい。もう少しだけふわふわ浮かせてほしい。

とりあえず書き出してから1ヶ月経ちそうなので今回はここまで。

ではまた。

 

CAP A ROCK、始動

田淵智也が動き出した。

「ライブハウスの常識を変えます。」

 

CAP A ROCKの説明会の中継を見ていた。

この人は本当に頭の回転が速いと心から感じた。他の人にはできないことをやり遂げようとしている。

「人前で話すのは苦手」と前置きしておいてここまで話せるのはすごいだろ。聞きたいことを紙に書き出したものを持参して会場で手を上げさせたり、マイク通して直接意見を聞いたり。どれも「UNISON SQUARE GARDEN田淵智也」だったら見なかったであろう光景。すごく新鮮だった。でもいつもの田淵智也とぶれない部分もあって、例えば「(バンドのライブで)MC長いの嫌い」「アンコール後のグッズ紹介MC長かったら帰るもん」という発言だったり、休憩のはずなのに「そういえば思い出したんだけどさ~」と休憩をすぐさま遮る部分であったり。いや休憩はくれ

総括すると、とにかく田淵らしい説明会だった風に思える。

 

彼はUNISON SQUARE GARDENの持ち曲で、(斎藤が作詞作曲を担当した2曲を除いて)すべての曲の詞曲を担当している。アニメのタイアップだって彼の範囲内だから物語に添うように創作をしているんだと思うし、その上ユニゾンのライブセトリを毎回考えたり、ベースだって練習しているのだろう。そして最近はTHE KEBABSという別バンドでも精力的に活動している。それなのに他のアーティストのライブに出掛けていて、合間に今回のプロジェクトを考えていたり。フッ軽か??一体彼の頭脳はいくつあるんだ???

純粋に面白そうだな、と思う。高校生からの意見として、ライブハウスに行きたくなるような仕掛けがあるのは興味が惹かれる。ライブハウスに通ってないと彼はこんなことは言えない。気づけない。

実は私はまだライブハウスという場所に行ったことがない。4月に初めて行くのだが、なんとなく不安や心配を抱えている。後ろから押されるだとか、ダイブされたら嫌だな、だとか。だから、キャパロクでそれが全て(とは言わず一部分でも)解消されるのはありがたい。せっかくお金出して行くライブだったら楽しいものがいいもんね。

個人的に思うことをひとつ。キャパロク、これは田淵のソロプロジェクトであってほしいしUNISON SQUARE GARDENではやらないでほしい。やらなくていい。私はあの温度感が好きなのだ。もう今以上にいじらなくていい。呼ぶならケバブでよろしくね田淵さん

 

田淵はかっこいい。今回のように新しい何かを始動させた時、特にそう思う。きっとこの人は人生でやりたいことが山のようにたくさんあるんだろうな、それが羨ましいと思ったり凄いなと思ったり。さては私も頑張らなきゃと勝手に励まされたり。言いづらいことをよくぞ言ってくれた。ありがとう 全力の賛辞と拍手を贈ろう

このプロジェクトがどう転がっていくのか。今は都会だけの展開だが地方に来てくれるのか。バンドシーンの未来を変えてしまうような、いや変えるんだろうな だって田淵だし。考えていない訳がない。彼の脳内は広いのだ。

楽しそう、おもしろそうと思ったものには乗っかっていく人間なので、田淵のこのプロジェクトも追いかけていくつもりだよ。ライブハウスがどうか快適なものになりますように。

 

ではまた。