田淵智也が動き出した。
「ライブハウスの常識を変えます。」
CAP A ROCKの説明会の中継を見ていた。
この人は本当に頭の回転が速いと心から感じた。他の人にはできないことをやり遂げようとしている。
「人前で話すのは苦手」と前置きしておいてここまで話せるのはすごいだろ。聞きたいことを紙に書き出したものを持参して会場で手を上げさせたり、マイク通して直接意見を聞いたり。どれも「UNISON SQUARE GARDENの田淵智也」だったら見なかったであろう光景。すごく新鮮だった。でもいつもの田淵智也とぶれない部分もあって、例えば「(バンドのライブで)MC長いの嫌い」「アンコール後のグッズ紹介MC長かったら帰るもん」という発言だったり、休憩のはずなのに「そういえば思い出したんだけどさ~」と休憩をすぐさま遮る部分であったり。いや休憩はくれ
総括すると、とにかく田淵らしい説明会だった風に思える。
彼はUNISON SQUARE GARDENの持ち曲で、(斎藤が作詞作曲を担当した2曲を除いて)すべての曲の詞曲を担当している。アニメのタイアップだって彼の範囲内だから物語に添うように創作をしているんだと思うし、その上ユニゾンのライブセトリを毎回考えたり、ベースだって練習しているのだろう。そして最近はTHE KEBABSという別バンドでも精力的に活動している。それなのに他のアーティストのライブに出掛けていて、合間に今回のプロジェクトを考えていたり。フッ軽か??一体彼の頭脳はいくつあるんだ???
純粋に面白そうだな、と思う。高校生からの意見として、ライブハウスに行きたくなるような仕掛けがあるのは興味が惹かれる。ライブハウスに通ってないと彼はこんなことは言えない。気づけない。
実は私はまだライブハウスという場所に行ったことがない。4月に初めて行くのだが、なんとなく不安や心配を抱えている。後ろから押されるだとか、ダイブされたら嫌だな、だとか。だから、キャパロクでそれが全て(とは言わず一部分でも)解消されるのはありがたい。せっかくお金出して行くライブだったら楽しいものがいいもんね。
個人的に思うことをひとつ。キャパロク、これは田淵のソロプロジェクトであってほしいしUNISON SQUARE GARDENではやらないでほしい。やらなくていい。私はあの温度感が好きなのだ。もう今以上にいじらなくていい。呼ぶならケバブでよろしくね田淵さん
田淵はかっこいい。今回のように新しい何かを始動させた時、特にそう思う。きっとこの人は人生でやりたいことが山のようにたくさんあるんだろうな、それが羨ましいと思ったり凄いなと思ったり。さては私も頑張らなきゃと勝手に励まされたり。言いづらいことをよくぞ言ってくれた。ありがとう 全力の賛辞と拍手を贈ろう
このプロジェクトがどう転がっていくのか。今は都会だけの展開だが地方に来てくれるのか。バンドシーンの未来を変えてしまうような、いや変えるんだろうな だって田淵だし。考えていない訳がない。彼の脳内は広いのだ。
楽しそう、おもしろそうと思ったものには乗っかっていく人間なので、田淵のこのプロジェクトも追いかけていくつもりだよ。ライブハウスがどうか快適なものになりますように。
ではまた。