私がUNISON SQUARE GARDENというバンドを知って、もうすぐで早5年になる。もちろんユニゾンの曲は全て好きなのだが、今回はあまり注目されないB面曲から2曲を取り上げて話を進めていくことにする。
B面ツアー行かなかった(正確には学校のテスト期間被ってて行けなかった)のは一生の後悔になりそうなので、そのパワーで書きます 無理やりでも行けばよかった…あと10年後くらいにもっかいやってほしい、その時は必ず行くからよろしくなUNISON SQUARE GARDENさんよ……
自分にとって本当に大事で思い入れのある2曲なので、長くなるかもしれない愛を聞いてほしい。……聞かなくてもいいけどとりあえず書くね。自己満文章のはじまりはじまり。
UNOストーリー
この記事で紹介する1曲目は、UNISON SQUARE GARDENの中でも有名な「オリオンをなぞる」のB面曲である。
何が好きって、これユニゾンの曲でも珍しいラブソングなんですよ…わたしは元気出したい時に聴いてます
(ここでユニゾンのラブソングを例でいくつか挙げておくと…「ラブソングは突然に~What is name of that mystery?~」「クロスハート1号線(advantage in a long time)」「Miss.サンディ」「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」かな。今ちょっと自分の脳内と音楽アプリ漁ってきて独断と偏見で選んだので異論は認めます)
「UNOストーリー」
この曲の出だし、何だと思います?
あ、今歌詞だと思ったでしょ実は違うんです
斎藤宏介の息継ぎなんです(発想が変態)
「(スッ)君だけに~」と始まるから初めて聴いた時のわたし、大パニックでしんだ
普段息継ぎなんてほぼ聞こえない斎藤宏介、この曲だけはめちゃくちゃ聞こえます。珍しい…いやPhantom Jokeの方が絶対に息継ぎ難しいはずなんですけど??逆にPhantom Joke歌えちゃうのなんでですか???おしえて
歌詞の話。
“君だけに伝えに行くよ 誰にもさ聞かれない様に”
“君だけに伝えたいから できるだけ近くまで行くよ”
…このフレーズ、最上級の好きだと思ってるんですけどどうですか…正直MONGOL800の「小さな恋のうた」より好みです
(有名曲より物好きバンドのB面曲が勝ってしまうわたしの世界)
“君だけにしか聴こえない歌”より、“君だけに伝えたいから(君の元へ)行くよ”の方が素敵…あの、こちらに来てくれるのはひたすらにやばいなって思ってます(語彙)
ちなみにこれイントロどんです まだイントロなんです、ここからユニゾンらしい名言のようなフレーズが立ち並びます
“テレビのノイズに起こされて憂鬱な
どうでもいいことを耳に入れて意味とか、
あるのかな”
“本当は答えなら昔から知ってるよ
どれほどのさヒントを貰っても
結局、自分次第”
“思い通りに行かない 沢山あるでしょう
そんな時は少し立ち止まって
ブラブラお買い物でもしよう”
“安心って言葉は きっと退屈の裏返し”
歌詞がつよい。田淵智也本気出し過ぎでは??B面ですよね???
おそらくシングル表題曲に詰めるべき歌詞力を間違えてB面に入れちゃったんだと思う(個人的偏見)。それくらいには良い歌詞が集まってる
ここが一番言いたい話なんだけど、
この曲ラストの歌詞書くからみていって
“こんなに君が好きだし
こんなに君を励ませるし
こんなに君を抱きしめれるから
できるだけ近くまでいる”
甘くない??しんどい。
ユニゾンの曲でこんなに恋愛的に甘いのを初めて聴いたわたし、やっぱりここでもパニックになってしんでた。
そしてこれをイケメン王子様ギタボの斎藤宏介が言ってるっていうね…いやいや甘過ぎる……そして最後に持ってくるのズルいです田淵先生……
ユニゾンを普段聴いてる人は分かると思うけど、ユニゾンが作るラブソングは「愛してる」の数が圧倒的に多く、なかなか「好き」とは言わない傾向がある(わたしの偏見。歌詞で「好き」って1回でも言ってるのはさっきも例に挙げた「クロスハート1号線(advantage in a long time)」と「一人思うは雨の中」くらいだったと思う、たぶん)。
だが、このUNOストーリーでは最後の最後の一番良いところでどかんと言ってしまっている。いやあんなに頑なだったのに良いとこで言っちゃうのなんなん すき
斎藤宏介にこのセリフを言わせる田淵智也は絶対に、この曲がわたしたち(リスナー)に与える影響を計算してた、なんて罪深い男……
なんか歌詞の話ばっかりになってる、音楽的な話も少ししていきます (詳しくはないから抽象的になるよ)
ラブソングの割にはドラムとベースが全面に押し出されてて強いなぁという印象です (これは感じ方の違いかもしれないけど)
分かりやすく言うと、ただ甘いだけのラブソングじゃなくて恋愛における切なさや現実もしっかり教えてくれてるんだと思う
あとは背景の音とボーカルの良い意味での合わななさ。背景の音はバラバラっとしてるのにボーカルで統一されている。この音にこの歌詞乗せて歌えるのユニゾンくらいじゃない…?
(あとB面曲だとあの舞洲でやってた「さわれない歌」も今紹介してる2曲に負けないくらい好きなんですが、UNOストーリーは実質、さわれない歌のいとこくらいにあたるんじゃないかと思っている。考え方が繋がるところがあったりするから良ければ探してみて)
…めっちゃ長なった、そろそろ2曲目いくね
今から書く2曲目の方がおそらく話長いから脱落するなら今です さぁ遠慮せずにどうぞ、どうぞどうぞ。
ここからの話を読むって決めた人はわたしが勝手に勇者認定します
ノンフィクションコンパス
―※読まなくてもいいゾーン※―
シングル「桜のあと~all quartets lead to the?~」のB面。ちなみに『夜桜四重奏』OVA第2弾~ツキニナク~のOP。
…っていう予備知識はこの記事を読む上ではいらないです。一応タイアップ曲でした
わたしこのアニメ観てなかったから全然わかんないけど
いつかのライブで披露した時の仮タイトルは「世界の真ん中、心の真ん中」って田淵さんがラジオで言ってた。この時点でめちゃくちゃ素敵じゃない???なんかこういうタイトルの漫画なかった?
個人的にはこんな良い曲をB面に埋もれさせるのはもったいないと思う。B面曲だからこその良さもあったりするんだろうけど、ユニゾンがもしこれをシングル表題曲にしてても今のわたしだったら確実にCD買ってた
―※読まなくてもいいゾーンおわり※―
なんでこの曲にここまで心惹かれてるかというと、わたしが中学生だった頃の出来事にその理由がある。ここからが大事ね
高校受験を控えている頃に、わたしはこの曲と出会った。
父が桜のあとのCDをレンタル落ちで買ってきてそのままCDステレオの前に置いていたから、わたしがそれをたまたま手に取って聴いた。端的に言ったらただそれだけのことなんだけど、この曲がわたしに与えた影響はかなり大きかった。偶然の出会いってこわいな
まぁその時のわたしは、「UNISON SQUARE GARDEN…?あぁ、シュガーソングとビターステップ歌ってるバンドかぁ」くらいの認識。
(シュガソンで一応ユニゾンとは出会っていたよ、ここでハマっとけばよかったのにほんとわたしもったいないことしたな……)
で、そのCDについては、桜のあと…?なんか表紙すごいな?とか思ってた。息抜きに聴いてみようとCDをステレオにぶっ込んだのが全ての始まり。おーるかるてっとりーりーとぅせい!の後に来た「ノンフィクションコンパス」。イントロから心を揺さぶられた。
…なんだこの曲は。あの時のわたしは音楽で心揺さぶられたとかそんな素敵な感情は持ってなかったからそう思ってはいなかっただろうけど、最初の出会いから数年経った今も少しは覚えている衝撃。これまで聴いたことのない音楽と出会ってしまった。
歌詞の話をしたらキリがないから~とか言いつつします。好きなので
“消せるはずのないこんな想いを
抱いて街を行け”
受験期に聴いたからもう受験ソングにしか聴こえなかった。
この時のわたしのバックボーンを少し説明しておく。わたしは行きたい高校を小学6年生の時から決めていて、絶対にその高校に合格したいと思っていた。理由としては、とにかく家から近かったから(徒歩5分レベル)。単純すぎないか
まぁそれだけで決めるのは良くないので何度か見学に行った。見学に行ってみると、部活も楽しそうで、とにかくその高校に通う生徒が生き生きとしていて、キラキラと輝いて見えた。その時にここに入学したいという気持ちが更に強くなった。合格したいという気持ちだけは誰にも負けなかったと思う。わたしは幸せなことに一般入試よりも約1か月先に行われる推薦入試を受けさせて貰えることになり、その試験を控えていた(多分入試1~2週間前くらいかそれくらいの)時に何の偶然かこの曲に出会った。
そんな状況下で、“消せるはずのないこんな想いを抱いて街を行け”“手荷物は嘘以外の気持ちと少々の自信過剰”なんて言われてみ?背中押されるに決まってる。
この曲については歌詞が物語のようになってるから全部見てほしい。一部だけ載せるのはこの曲に失礼だからね
スクショ貼ってみたよ
(引用元→ノンフィクションコンパス UNISON SQUARE GARDEN - 歌詞タイム)
B面だからMV作られてないけど(※スノウリバースは例外)、B面アルバムCDか桜のあとのCDをレンタルするか買ったら聴けるからほんとに、まじで1回でいいから試聴してほしい
(ちなみにわたしの夢は自分の出身高校で「ノンフィクションコンパス」のMVをわたし自らがカメラマンになって3人を映し、手掛けることです。この曲はMV観るまでしねない)
この曲のいいところは、一言も「君」とは言わず、一人称が「僕」というところにあると思う(登場人物的に「僕」しか出てこない)。つまり、ただ「僕」を鼓舞する歌であるのに、リスナーからしてみれば自分をこの歌の世界に重ね合わせて、まるで自分のことのように聴けるというわけ。きっと田淵智也はリスナーのこと励まそうとかそんなことは一切考えてないんだろうけど、わたしにとっては励まされる大いなる存在でしかない。勝手に励まされている。これぞユニゾンの歌だ。
UNISON SQUARE GARDENは「自分たちのため」にバンドを続けている。歌で誰かの心を動かそう、とかそんな事は一切考えていない。自分たちが楽しいと思うことを続けているだけ。けれど、それがわたしみたいなリスナーを励ました。その当時のわたしはこんな背景すら知らなかったけれど、今となってはなんだか不思議な運命を辿っているような気がする。本格的に惹き付けられる要因になったのも、この“ファンに媚びない”という部分が大きい。
話が少し逸れたが、ノンフィクションコンパスで励まされたわたしは受験前日の寝る前、布団の中でもこの曲を聴いていた。そして迎えた入試当日。推薦入試では面接があり、練習では上手くいっていたものの本番では色々とやらかしてしまった。あぁこれはダメだったな、落ちたなと思っていた。そして来たる合格発表の日。受験番号が看板で発表された中にはわたしの番号。無事に合格していた。
今もその高校に通う身である。(エピソードだけ書いたらなんかドラマチックだな…)
まぁそんなこんなでノンフィクションコンパスという曲は未だにわたしを惹き付けて離さないし、受験ソング=ノンフィクションコンパスである。どんな受験ソングよりもこれに勝てるものはないと思っている、今も変わらず。(出身高校でMV撮りたいというのはこういうエピソードもあってのことである。ユニゾン公式さんには是非とも検討して頂きたい)
B面曲なのにこんなに好きになってしまって狂うくらいには愛を手向けている曲だ。ライブで聞けないとかありえない。わたしは未だに聴けてない。1回でいいから生で聞かせてほしい。(わたしの好きなノンフィクションコンパスのライブ音源はCatch up,letency初回版についてくるOne roll,One romanceツアー音源です あれはだめ、好きすぎて頭抱えた)
音の話してないわ。します
聴き心地良すぎて住みたい、というのが率直な感想。大事すぎてたまにしか聴かない曲ではあるけど、久しぶりに聴くと好きが溢れてしまう。ギター・ベース・ドラムのバランスが良いのはもちろん、走るような背景が見えてくる。わたしに関しては受験と重ね合わせていたから合格発表の時の情景までもが見えてくるのだ。2回目の“大丈夫だよ”という歌詞の時、聴こえる音をボーカルだけにするって誰が考え付くの?ちょっと天才すぎる
この音に好きすぎる歌詞。好きでしかない。好き、というより尊敬に近いものがあると思う。
歌詞にはない部分の話。
この曲には「ラキラキラキラ」と歌う部分がある。この曲を作った田淵智也がどういう意図で入れたのかは知らないが、わたし自身は“ラッキー”と“キラキラ”をかけているのではないかと解釈している。単純なことなのに語感の良さに紛れて最近まで気づかなかった。あの人は言葉遊びが好きだからね。こういうかわいい組み合わせがあってもいいのかもね。あくまでわたしの解釈。
ここまで読んでくれたそこのあなた。お疲れ様でした。どうでしたか、愛が重すぎるファンの話は。自分でも書いててどこで終わればいいか分かんなくなってきたのでそろそろ締めます
UNISON SQUARE GARDENの作る曲は表題曲・アルバム曲だけが魅力的なのではない。B面曲も含むすべての曲が素晴らしい。それは、UNISON SQUARE GARDENがどこの部分も手を抜かずに曲を作るロックバンドであるから。わたしはそんなB面曲に今も惹かれ続けている。それをちょっとだけ形にしたのがこのブログでした。まだ語り足りないところはあるけど、全部語ってると朝からやっても日が暮れます。ノンフィクションコンパスに関しての話はまた書きたい、ん~…書いておきたいとは思うので、その時は気ままに読んでやってください。
ではまた。