音旅

文章の世界の住人。主に音楽のお話。

音旅的 今月の5曲-2023年7月編

今月分も書いていくことにする。

  • 月内に正式リリースor先行リリースされた楽曲
  • MVのfull ver.が公開されていて公式的な手段で楽曲の全体が聴けるもの

上記のどちらかの条件が当てはまるもので、月内に気に入った楽曲を紹介していくシリーズ記事となっております。先月分(2023年6月編)はこちらからご覧ください。

 

 

Candy Kiss/Travis Japan

今月はトラジャさんの魅力にやっとこさ気づけた月だなぁと思う。これまではかっこいいグループなのかな?というイメージを抱いていたが、この楽曲のMVを観た際には独特の世界観と彼らのかわいさに魅了された。最近は音楽番組への出演でちょくちょくお見掛けする機会があって、その時にやっぱりダンスが上手すぎる集団なんだなぁと改めて実感した。何せ世界的なダンスコンテストで3本の指に入るほどの実力を持つグループですからね…そりゃ虜にされないわけがない。MVの話に戻ってしまうのだが、曲の終盤で人数分のスタンドマイクをメンバーが代わる代わるバトンタッチしていく場面がめちゃくちゃ好き。音楽番組だとスタンドマイクは1つしか用意されていなかったので、観る媒体によって違いが楽しめた。

余談にはなるが、Travis JapanはデビューしてからのTV露出があまりなかったように感じたので各方面からもっと推されてもいいと思う。こんな綺麗で格好いいダンスが観れるのならライブに行ってみたいなぁとも思ったので、今後機会があれば是非参戦してみたい!

 

 

マスカレードパレード/クジラ夜の街

クジラ夜の街さんは少し前に大阪で開催されたなきごととの対バンで初めてお目にかかったのだけれど、サーカスに似た雰囲気と唯一無二の世界観にひたすら圧倒された。その中でも、披露前に新曲と仰っていたこちらが今月配信されたので選出することに。何度も聴かなくたって耳に残る音に加えて妖しげな雰囲気。今楽曲はタイアップ先の作品の世界に寄せて作られたというのもあるが、クジラ夜の街に触れるに際して入り口がこの曲というのもなかなかおもしろいなと感じた。曲中で3拍子と4拍子を行き来する作り方はわたしの聴いてきた音楽の中でも類を見なかったし、怖さと驚きが大きい。クジラ夜の街は今年5月にメジャーデビューしたばかりというが、こんな実力があるならもっと早く聴いておけば良かったなぁと思わざるを得なくなってしまう。またライブに行ってみたいバンドのひとつとなった。

 

 

忘れたくない/mol-74

先述したものとは全然別の対バンに行った際に披露されていた曲。披露時はリリース前だったので初聴きがライブだったことが割とレアなことであり、この曲でmol-74初のコール&レスポンスを実施したのでその場に立ち会えたことが嬉しかった。

軽快なドラムの音と、優しい歌声が夏の風景を連想させる。モルカルは自分たちの音楽のことを「葬式みたいな音楽をやってる」と表現したこともあるのだが、わたしはそこまで暗いバンドではないと思っている。例えば今楽曲ではこんな歌詞があるのだ。

忘れたくない、 忘れたくない

この感情もいつか鈍感になってしまうのかな

なら、覚えたくない、覚えたくない

この幸せを当たり前にするものなど

こんな良い歌詞を書くことができるなんて素敵なバンドだな、と感動した記憶がある。おそらくmol-74というバンドは、わたしの今後の人生に深く関わることになるんだろうなと思った曲だった。

 

 

サマータイムシンデレラ/緑黄色社会

緑黄色社会さん、毎回まじでハズレがない気がするんだよな…わたしはとてもゆるいファンだけど、このバンドはどの曲を聴いても惹かれる魅力がある。タイアップ先のドラマは観ていないものの、彼女たちの新曲ということでリリースを心待ちにしていた。長屋晴子さんの声質ってただ明るいだけじゃなくて、どこか影も表現されているところがすごく好き。恋をこういった詞で表現するところも秀逸だった。

そして世界は初めての色に染まる

緑黄色社会さんに対しては「自分を鼓舞する歌を歌っているバンド」というイメージが結構強く、彼女たちが恋愛を表現するとこんなにも鮮やかな曲調になるんだという驚きがあった。

 

 

SUMMER SHOOTER/MAPA

両A面シングルなので同時収録の「らぶぴ」と迷ったけど、個人的にはSUMMER〜の方が刺さったのでこちらをチョイスさせて頂いた。発売時に公開されたインタビューでは「ゲームのスプラトゥーンをイメージして作った」と語られているのだが、まさにその通りの爽快さ。ただ、MAPAというグループは爽快なだけではなく照らしたときに出来る影の部分にも目を向けている。先述した緑黄色社会といいMAPAといい、わたしの好きになる音楽には似通ったものがあることがわかる。

あと、MVで平成ギャルになってる推し(わたしから見ると半年くらい年下の子)が可愛すぎて愛でたくなった…………もうすぐ彼女たちのライブに行けることになったので、会えるのをとても楽しみにしている。

 

 

以上、2023年7月編でした。8月も良い曲との出逢いがたくさんありますように。